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双子は驢馬に跨がって

双子は驢馬に跨がって

双子は驢馬に跨がって

作家
金子薫
出版社
河出書房新社
発売日
2017-09-22
ISBN
9784309026053
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双子は驢馬に跨がって / 感想・レビュー

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ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中

鉄格子の隙間からでも月を見あげたいから、真っ黒に塗りつぶされた壁を削って円を描いた。広大なキャンバスに双子の救済者と驢馬、困難だけれど絶対に辿りつける道を。砂漠には駱駝、湖には実のなる種を。 旅は終わらないし記憶は失われていく。そんなかなしいことを言わないで。いいえ、それはむしろ神にあたえられたただひとつの恩恵なのです。扉は永遠に閉ざされ希望は失われたけれど、そんなことはもはや重要ではない。まぶたを閉じれば月はいつでもそこで輝いている。

2020/10/12

tototousenn@超多忙につき、読書冬眠中。

☆8.0(5点満点ですが) 一気に読まされてしまった。金子薫の世界観に脱帽です。 「君子危うきに近寄らず」と「君子」の親子ふたりは、何処ともしれぬ森の中のペンションに監禁され、少年と少女の双子が驢馬に跨がり自分たちを救いに来ることを心待ちにしていた。 金子薫の描く異色の冒険譚。 これで金子の作品で未読なのは『壺中に天あり獣あり』だけになってしまった。 もっと金子の作品読みたい、新作をどんどん発表していただきたい。

2021/03/06

(C17H26O4)

物語は漸く出口へ到達したかと思いきや振り出しへ。振り出しは辛いな、と最初は思った。しかし親子も双子もオーナーの配下等も、それぞれがそれぞれの役割をこなしながら一つの物語というゲームを進めていたようにも、また、彼らがどこかそれを楽しんでいたようにも思えてなんとなく可笑しさが感じられた。姿を現さないメタ的存在のオーナーは何者なのだろう。囲碁の意味するものは。入れ子の中にまた入れ子があり且つ始まりも終わりもない世界に、閉じている苦しさと、閉じているからこそであろう不思議な安心感を覚えた。物語は続く…。

2021/06/23

keroppi

何で、この本を読もうと思ったんだろう。いつか、書評か何かで見かけたのかもしれない。記憶も定かではなく、監禁された親子が驢馬に跨った双子を待つという設定に惹かれたからなのだろう。記憶がない登場人物たちの寓意に満ちた絶望と希望の物語。監禁された親子も、旅する双子も、この後、どうなっていくのだろう。

2019/01/10

mii22.

とても不思議な読み心地だった。もともと、表紙と題名の不思議さに引き寄せられて予備知識なしで読み始めたこの物語。童話のようであり、謎の多いミステリのようであり、不穏で不条理であり、それらすべての中に隠された、とんでもないメッセージがあるものかもしれない。読み進める毎に問題を投げ掛け、また投げ掛け、終わりには何が起こったのか、起こらなかったのかさえ思い出せない。戸惑い。呆然とする。ただ、忘却の先にあるものは新な挑戦であり前進するしかないのだ。

2018/01/30

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