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須賀敦子エッセンス2 本、そして美しいもの

須賀敦子エッセンス2 本、そして美しいもの

須賀敦子エッセンス2 本、そして美しいもの

作家
湯川豊
須賀敦子
出版社
河出書房新社
発売日
2018-07-10
ISBN
9784309026787
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ジャンル

須賀敦子エッセンス2 本、そして美しいもの / 感想・レビュー

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mizuki

湯川豊さんが編集したということで、須賀敦子さんの読者には好みは分かれるかもしれない(残念ながらわたしとは相性が良くなかった)。しかし、初読者にとっては、須賀敦子さんを知ることができ、ここから次の作品に手を伸ばしやすいようになっているかもしれませんね。わたしは須賀敦子さんの可愛らしさが伝わってくるお話が好みなので、少女時代の本との思い出が、もっと編成されていると嬉しかったです♡

2018/12/07

ヘラジカ

1巻に引き続きその時々の記憶を鮮明で美しく細やかに再現する筆力には感嘆した。密接という以上に芸術作品が人生に溶け込んでいるのがよく分かる。自分にはこんな風に心と体に結びついた作品はあっただろうかと考えてしまった。問題は芸術への向き合い方なのだろう。生の一部になるような読書、そういうのが出来てこそ真の読書家なんだろうな。収録作品では「ふるえる手」と「舞台の上のヴェネツィア」が素晴らしかった。異文化と記憶の旅行を味わわせてくれる名エッセイ集。

2018/07/18

禿童子

須賀敦子の本を初めて通読できた。いろんな本からピックアップした「エッセンス」らしく、珠玉の文章が詰まっている感じがする。ユルスナールやギンズブルグという女性作家の作品を翻訳する過程で、自分の文体を確立したらしい。イタリアの風土・人物を自らの血肉に化すかのような対象への接近。「憑依」というべきか、ときどき、夢と現実が入り混じるような表現が見られる。エッセイなのに小説のように読めるのが須賀文学の特徴かしら。

2018/10/18

chang_ume

「空間」を語る言葉の密度がとにかく高い。たとえば、古代ローマ建築のパンテオンを語る文章。単なる由緒来歴や、無味乾燥な仕様説明ではない。建築の身体知を言葉にする。もっといえば、空間の直感を語る冗舌。パンテオン現地での感覚と非常に合致して、嬉しくなると同時に、この人の言葉を越えるためにいかにするか、やや頭を抱える。このように、自分の代弁者と出会う体験は稀有なものです。どう消化しようか。また巻末に置かれたウンベルト・サバの訳詞たちも大変すてき。とくに『町はずれ』。機会あればエピグラフで使ってみたい。

2020/01/04

ムーミン2号

『須賀敦子エッセンス』の第2巻で、副題は「本、そして美しいもの」。読み進めていくと、須賀さんの感性の豊かさ、深さ、透明度のようなものが感じられて、その魅力に次第に引き込まれてしまう。そして文章の気品とともに、なぜだかそこはかとない寂しさを感じてしまう。それはなぜなんだろう。決して気安く読めるようなエッセイではない。それは文章を書く、ということをイタリアの多くの作家から体得した須賀さんの「本を読む」姿勢とも関係しているようだと思った。

2018/07/28

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