真夜中の子供
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辻仁成の寄稿エッセイにTAKUROが“お礼状”「GLAY Walker 2018函館」刊行後インタビュー
来たる8月25日・26日に故郷函館で大型野外ライブを敢行するGLAY。ライブに先駆けてムック「GLAY Walker 2018函館」が発売中だが、本誌にはGLAYと親交があり、学生時代を函館で過ごした作家・辻仁成が書き下ろしエッセイを寄稿。自身が音楽漬けで過ごした函館時代の思い出や、影響を受けた函館ロック界の個性的な人々について綴っている。今回改めて、辻のバンドECHOESのファンでありフォトエッセイ「函館物語」(96年)の愛読者でもあるGLAYのTAKUROにインタビュー。中学時代にECHOESの函館コンサートを体験した際の思い出や、今回のエッセイへの感謝を語った。
「このたび、GLAY Walkerに『函館青春ロック』という文章を書いてくださって感謝しております。この文の中にもあるように僕たちはECHOESが好きで、親友と一緒に函館市民ホール公演を観にいきました。当時中学生ながら、エンターテイナーはたくさん観ていたんですけど、ロックバンドのコンサートは初めての体験だったのではないかと思います」(TAKURO)
1981年に結成されたロックバ…
2018/8/22
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真夜中の子供 / 感想・レビュー
starbro
辻仁成は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。先入観なしで読んだので、全く予想していなかった内容でした。著者の新境地でしょうか?無戸籍児童博多中洲国物語でした。中洲のような歓楽街には、無戸籍児童が、多いのかも知れません。博多祇園山笠の週に読めて良かった。 https://www.hakatayamakasa.com/
2018/07/02
mocha
歓楽街・中洲に生まれ育った少年。家も満足な食事も戸籍さえもない。あるのは不幸のタネを撒き散らすような人でなしの親だけ。それでも彼は周囲の人々に助けられながら成長してゆく。中洲という狭く濃密な街だけが自分の世界だと思い定めて。少年と出会う人達がみなクセがありつつも魅力的で、話が暗くなりすぎないのがいい。山笠が迫力たっぷりに描かれていて、見に行きたくなった。
2018/06/17
なゆ
真夜中の歓楽街を駆けまわる6歳の男の子は、無戸籍の子供だった。博多は中洲で生まれ育ち、家はなく学校も通わず、ホストとホステスの両親からはネグレクト状態。それでも健気に逞しく、中洲の人たちの人情に支えられて生きている蓮司。事情を知って、どうにかしようと動いてくれる人もいるのだが…。16歳の蓮司も、とても危うい。頼れる人がいい人ばかりだからいいけど。愛されずに育った蓮司だが、愛に目覚めてくれることを祈る。中洲を中洲国と定め、そこでなら自分は生きていけると思い込んでいた幼い蓮司は、どこまで通用するのだろうか。
2018/12/06
ゆみねこ
博多・中洲に「真夜中の子供」と呼ばれる少年がいた。実母と養父から虐待を受け、住む場所も定まらない少年を、中洲の人々は育み見守った。とても引き込まれて一気読み、映画化決定とのことで楽しみです。お薦め本!
2018/07/01
おつぼねー
最後まで責任が持てないのに、ただ食事を与えたりする事が見守るという事ではないと、この子の為にはならないと、オバさんとしては複雑な思いも正直ある。が、博多中洲が人生そのものの真夜中の子供にとって、この先も山笠と共にここで生きて行くしかない境遇は、希望が持てるものであって欲しい。
2018/09/15
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