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とても短い長い歳月: THE PORTABLE FURUKAWA

とても短い長い歳月: THE PORTABLE FURUKAWA

とても短い長い歳月: THE PORTABLE FURUKAWA

作家
古川日出男
出版社
河出書房新社
発売日
2018-11-06
ISBN
9784309027494
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とても短い長い歳月: THE PORTABLE FURUKAWA / 感想・レビュー

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さっとる◎

そうか、そうだねこの手があった。日出男のいいとこどりな1冊なんて多分私でも誰でも作れる(そこには確実に好みが反映されるにしても)。これは日出男作にして日出男作にあらず。DJ産土の作品だ。素材は大きな、小さな、表に出ること叶わなかった、たくさんの全ての日出男作品。どこを取り出す?どれとどれを繋げる?これは丸々ドロップするのか?すでに作家の手を離れ完成してなお余白を残す作品群に新しい命を宿す、DJのプロ仕事。緩急のスピード、リズム、ブルースにロック、通底するむかしとみらい、いま、いま。世界が広がる、そこから。

2018/11/30

ぐうぐう

一人の小説家がこれまで書いた28もの単独の作品の、一部(ときには全文)を抜粋し、縦横無尽に繋ぎ合わせ、一本の長編へと変貌させる。驚くべき試みだが、古川日出男であれば、さもありなん、と思わせられる。編纂を担当するのは、DJ産土こと三田村真(『ミライミライ』の登場人物)という徹底ぶり、いや、遊び心か。ひとつの作品を生むことで、次作に影響を与え、連鎖していくことを考えれば、独立した作品がひと続きになるのはそれほど不思議なことではないかもしれないが、本書は発表順に繋がれているわけではない。(つづく)

2018/11/19

Akito Yoshiue

素晴らしいとしか言えない。この言葉の強さは何なのか。

2019/01/14

ユウスケ

私はクラブイベントにも行くし、友人のDJが作ったミックスを聴くこともありますが、この本はまさにその感覚。全部読むと伏線がつながると言うのはないですが、ミックスを聴くときのように、次の曲が始まってその曲の感覚を、前の曲の感覚が残ったまま味わう、それが心地よく、文学で達成したと感じられます。以前から古川作品は文体のリズムの良さが特色と言われていて、確かに心地いいのですが、その心地よさの源とは何なのか、理屈っぽくても追及してみたい。

2019/09/11

なつのおすすめあにめ

ハジメテの古川日出男。たぶん、セイカイ。

2019/10/04

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