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夢も見ずに眠った。

夢も見ずに眠った。

夢も見ずに眠った。

作家
絲山秋子
出版社
河出書房新社
発売日
2019-01-26
ISBN
9784309027715
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あらすじ

夫を熊谷に残し、札幌へ単身赴任した沙和子。二人は次第にすれ違い、離別へと向かったが、新たに仕切り直した生活は、二人を思わぬ場所に導いて――新たな夫婦像を描く傑作長編。

夢も見ずに眠った。 / 感想・レビュー

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いつでも母さん

一組の夫婦の物語。出会いから別れ、その後と・・夫婦の事は夫婦にしか分からないよね。相手の事をどれほど理解しているだろう。日々の移ろいの中で今、私は夫を想う。『情』という襷を繋ぎ合って一本の道の途上かな。ゴールはまだ見えない。今作は日本各地を旅したような、どこかへ出かけたくなるようなそんな感じ。かつて訪れた土地も今ならまた違って見えるかもしれない。違った見方があるかもしれない。それは夫婦の関係にも似ていたりする。タイトルはどんな意味だったのだろう・・

2019/02/22

なゆ

夫婦のはなし…いや、高之と沙和子の12年。なんだろうな、読み終わってじわじわと広がるこの不思議な感情は。ラストの光景が心に焼き付いて。なんだろうな、この2人の間にあるものは。離れていても向き合っているような。「この人のこういうところが嫌だったのだ」という気持ちも飼い慣らして、夫婦は続くのだと思う。旅に出たり、前に訪れた場所だったりと、日本各地の地名がたくさん。地図を引っ張り出して、ふたりの軌跡を辿りながら読んだ。京都と大津の近さに私も驚く。離陸やネクトンの様には強烈ではないが、何度も思い出しそうな話。

2019/02/28

のぶ

一組の夫婦の姿を12年に渡り、優しく描いた作品だった。主人公は夫の高之と妻の沙和子。前半、沙和子は高之を熊谷に残し、札幌へ単身赴任を決めた。久々に再会した夫は鬱の兆候を示していた。その事を機会に二人に関係は微妙にすれ違っていく。それだけだと、深刻になりがちだが、テーマや主張を押し付けない文章で、この夫婦の姿の解釈は読み手に委ねられる。長い時間で全国各地を旅して、ロードノベルのような印象も受け観光気分も味わえる。読みやすく易しい文体なのだが、そこに含まれているものは深いのかもしれない。

2019/02/26

ゆみねこ

一組の夫婦が過ごした25年の歳月。妻の単身赴任、夫の鬱。夫婦としての二人はすれ違ってしまっても、二人の旅の風景にぐっと心を捕まれた。ラストの1ページ、感動しました。絲山さんの作品、そう多くは読んでいないけれど、現時点で最高でした。

2019/03/19

ひなげしの花🍬🍭

妻は遠い土地へ単身赴任中、ある熟年夫婦の夫から妻からそれぞれに語られる夫婦の話。時には遡って過去を振り返り、沁み沁みと物語が進んでいった。お互いに相手の事を考え思い合っているのに、気持ちはすれ違った行くばかりで、歯車は上手く噛み合わない。相手に上手く伝わらない。どうして?何故?読んでいてとても歯痒くもどかしい。そして二人が下した決断。相手を思いやる気持ちと日本の美しい地方都市が沢山出てきて上手く絡み合って、ロードムービーとしても楽しめた。

2019/02/07

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