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はればれ、お寿司(おいしい文藝)

はればれ、お寿司(おいしい文藝)

はればれ、お寿司(おいしい文藝)

作家
北大路魯山人
佐野洋子
獅子文六
杉浦日向子
吉村昭
柚木麻子
嵐山光三郎
安西水丸
石川達三
石牟礼道子
内田百閒
角田光代
川本三郎
神吉拓郎
楠本憲吉
幸田文
佐藤春夫
白石公子
高橋義孝
種村季弘
中谷宇吉郎
馳星周
林家正蔵
平松洋子
古川緑波
穂村弘
増田れい子
宮下奈都
村上春樹
山田五郎
吉田健一
よしもとばなな
渡辺淳一
出版社
河出書房新社
発売日
2019-03-14
ISBN
9784309027852
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はればれ、お寿司(おいしい文藝) / 感想・レビュー

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いつでも母さん

思い出すのは、母が沢山の油揚げを何度も水から炊いて甘辛く味付けたお稲荷さん。運動会やお祭りの定番だった。父がほろ酔いで土産の握り寿司は起こされて食べた。大人になって自分で握った事もある・・これは33名の語る『お寿司』思い出や薀蓄、ちらし寿司や郷土のお寿司が楽しい。銀座の高級な江戸前寿司は敷居が高いけれど、私はいつもの回るお寿司が大好きです。お寿司は『特別』人が集まる時、思い出と共にそこにあった。これからもあるだろう。お寿司のある国に生まれた幸せを思う。

2019/04/27

じいじ

まずもって、鮨が嫌いな日本人はいないでしょう。むかし、仕事で海外から帰ってきて、いの一番に食べたいのが鮨でした。にぎり鮨は、江戸時代に本所・両国あたりで生まれた庶民のファストフードだったそうです。目からウロコのすし蘊蓄が満載。すし好き30余名が、すしへの思いの丈を語った一冊は面白いです。握り鮨への私のこだわりを一言―ネタの魚の新鮮さは言うまでもありませんが、シャリが肝心。米、焚き加減、酢の味付け、そして口へ放り込んだ時のほどけ具合の握り技が、旨さを決めると思っています。読了後、猛烈に鮨が食べたくなります。

2019/08/07

れみ

おいしい文藝シリーズ、お寿司編。同じ「にぎり寿司は東京がいちばん」「美味い寿司がお高いのはちゃんと訳がある」みたいなことを書いていても、読んでいて嫌な感じがする人と、そうでもない人がいるのは不思議。エッセイって小説とかよりもずっと、人間性が出ちゃう気がする。なかには、確かにお寿司でてくるけどあんまりな内容…と思うものもあったけど、それぞれに美味しそうなお寿司とそれにまつわるエピソードをたくさん読んで、いま無性にお寿司が食べたい。

2019/11/24

kinkin

寿司か。回るのも回らないの最近全然言ってないなあ〜。33名の作家や漫画家、エッセイストによる寿司にまつわるエッセイ。全国的に見ると東北や北陸「など冬の保存食としての、なれ寿司と握り寿しに分かれているようだ。好きな寿司ネタは、白身。若い頃はトロがやっぱり好きだったけれど由を重ねるとさっぱり系に変わった。その白身の寿司を廻る寿司をいつ頃食べたのか記憶にないほど随分前だ。図書館本。

2023/05/05

アキ

「亰の雅」に「江戸の粋」。上方文化でもある「馴れずし」「押しずし」に対し、「江戸前の握りずし」が登場したのは化政期のこと。当時のネタは、コハダ・アジを筆頭にイカ・タコ・ハマグリ・アナゴ・キス・サヨリなどで、天保の大飢饉のとき江戸近海でマグロが大漁となり、以来ネタに定着したが、それまでは下下の食べ物だった。立ち食いの名残りでカウンターはよし。ぽんと出されたらすぐ食う。鮨の作法は江戸後期からのおよそ200年に過ぎない。31人のすしにまつわるエッセイのあと、村上春樹と安西水丸との対談が異色。どっちでもいいやん!

2019/06/22

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