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さよならの儀式

さよならの儀式

さよならの儀式

作家
宮部みゆき
出版社
河出書房新社
発売日
2019-07-10
ISBN
9784309028071
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「さよならの儀式」のおすすめレビュー

宮部みゆき、初の本格SF作品集。ロボットに感情移入する人間、虐待を防ぐための「マザー法」…。切なくも温かい世界観

『さよならの儀式』(宮部みゆき/河出書房新社)

 日常の中でぞっとするような違和感や、理不尽な事件に遭遇した時、中立的な視点で状況を見極め、解決へと導いていくのは中々難しい。世の中は白か黒かで割り切れることばかりではないし、自分にとっての正義は、他の誰かにとっての悪である…なんてことは珍しくもないだろう。だがやはり、我々は出来る限りの想像力や洞察力を働かせ、困難な問題に立ち向かっていかねばならないのだと、宮部みゆきさんの初のSF作品集『さよならの儀式』(河出書房新社)を読んで強く感じた。

 本書は、8編のSF作品が収録されている作品集。登場するのは、一人暮らしの孤独な老人や、40代の独身OLなど、私たちの日常にいるような、何の変哲もない人々ばかり。しかし、読み進めると、描かれている舞台は現代ではなく、ロボットが活躍したり、タイムスリップに遭遇したりする近未来であることが判明する。

 例えば、表題作の「さよならの儀式」は、老朽化したロボットの処分手続きに来た若い娘に苛立ちを隠せない技師の心理が描かれている。汎用作業ロボットの働きに支えられている社会が舞…

2019/11/16

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さよならの儀式 / 感想・レビュー

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starbro

宮部 みゆきは、永年に渡って新作をコンスタントに読んでいる作家です。期待して読みましたが、SFテイストのせいか、寄せ集めのせいか解りませんが、やや残念な作品集でした。オススメは、『母の法律』&『保安官の明日』です。

2019/08/10

ウッディ

虐待された子供を救うマザー法がある世界を描いた「母の法律」、旧式ロボットとの別れを描いた「さよならの儀式」などSF短編集。次々と繰り出される新しい世界に、すんなりと読者を惹き込んでいく文章力は、さすがと思ったが、オチの部分が弱い感じがして、正直、あまり面白くはなかった。ただ、女子高生だった過去の自分が、冴えない今の自分の前に現れる「わたしとワタシ」は、ユーモラスな雰囲気で、長編にしても良かったと思える設定だった。もし、高校生の自分が今の自分に会うと、どんな風に思うのか、そんな空想をしながらの読書でした。

2020/07/11

うっちー

SF宮部みゆき、私は意外と好きです

2019/07/25

ひさか れい

河出文庫2010年7月:聖痕、2012年1月:保安官の明日、2014年10月:戦闘員、2015年10月:海神の裔、2018年12月:母の法律、角川書店2013年2月SFJACK:さよならの儀式、講談社ヴィジョンズ2016年10月:星に願いを、小説すばる2018年4月号:わたしとワタシ、の8つの短編を2019年7月河出書房新社から刊SF。宮部さん初のSF短編集なんだそうです。既読7編ですが、並べて読むと感じるところが異なりました。最も楽しめたのは、わたしとワタシ、でさすが宮部さん、アイデアがしゃれています。

2020/07/26

旅するランナー

記憶操作、異星人、ロボット、救世主、死者再生...SF8短編。単なる空想科学にとどまらず、それぞれの心の叫びが轟く、深みのある物語。死や希望や人間関係の定義が曖昧になっていく、不思議な感覚の世界に誘われる。

2019/09/24

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