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モダニズム・ミステリ傑作選: 三角形の恐怖 鼻に基く殺人 怪夢 他

モダニズム・ミステリ傑作選: 三角形の恐怖 鼻に基く殺人 怪夢 他

モダニズム・ミステリ傑作選: 三角形の恐怖 鼻に基く殺人 怪夢 他

作家
長山靖生
出版社
河出書房新社
発売日
2019-08-24
ISBN
9784309028101
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モダニズム・ミステリ傑作選: 三角形の恐怖 鼻に基く殺人 怪夢 他 / 感想・レビュー

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SIGERU

モダニズム文学と探偵小説趣味との親近を、実作によって紹介するのが編纂意図らしい。純文学畑からは堀辰雄、横光利一、萩原朔太郎、三好達治、梶井基次郎など。ミステリ畑からは海野十三、小酒井不木、甲賀三郎、夢野久作など。堀辰雄『手のつけられない子供』は、浅草ルナパアクや十二階を材に採った、ノスタルジイ豊かな短篇。フランス文学に影響された心理小説家の印象が強い堀辰雄も、初期にはこういうものを書いていたのか。孤児の子供たちの描写が、川端康成の浅草物や、谷崎潤一郎の『少年』を思わせる。

2021/01/25

ハルバル

著者の「モダニズム・ミステリの時代」が面白かったのでアンソロジー編のこちらも読んでみた次第。特にModernというか今読んでも充分面白いと思ったのは堀辰雄の「手のつけられない子ども」だろうか。コクトーの大胆な換骨奪胎かつ浅草ルナパークが舞台というコラージュ感覚が新しい。あとは評論で期待したほどでは‥というのが正直な所でどうしても古臭く感じてしまうのは仕方がないけど、当時のモダニズム感覚や探偵小説と純文学の接近という意味では教えられるところも多かった。既読の作品も同時代作品と並ぶと新鮮な目で読めた。

2020/10/13

CD

短編集。一作品目が文語体で読みにくいが、二作品目からは、普通に楽しめました。作家が豪華。ミステリ好きよりは、大正時代あたりの雰囲気を感じたい人におすすめかな。

2023/10/30

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