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ふたりでちょうど200%

ふたりでちょうど200%

ふたりでちょうど200%

作家
町屋良平
出版社
河出書房新社
発売日
2020-11-03
ISBN
9784309029269
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ふたりでちょうど200% / 感想・レビュー

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starbro

町屋 良平は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は、今時の若者のバディモノの青春譚でした。著者は芥川賞受賞をピークに進化していない気がします。私には、保育園が一緒(但し、記憶にない)、小中別、高校一緒、大学以降別の半世紀に渡る友人がいます(笑)

2021/02/11

アキ

2019年芥川賞受賞の町田良平の最新作。来週の著者のオンライン刊行記念対談の前に読了。4編の短編から成るが、どれも登場人物の名前は同じです。でも設定も関係性も性別も作品により異なります。共通するのは鳥井と菅が小学校の同級生で偶然それに気づくことと、海で溺れかけた記憶があること。バトミントンのペアを組んだ時の言語化される手間のさとりの感覚や身体に残る意識化されない記憶、見る・見られる関係性をテーマにしている小説でした。「フォアハンドがまるで生の側だとしたら、バックハンドは死の領域だと思う。」身体感覚の言語化

2020/11/14

いっち

パラレルワールドっぽい短編集。4つの短編を収録。どの短編でも菅と鳥井という若い男が登場。ただ仕事や役割が異なっている。つまりパラレルワールド。タイトルの「ふたり」は菅と鳥井のことで、「200%」は営業成績の達成率が菅129%、鳥井71%からきている。菅の高い達成率は鳥井のフォローが効いてるし、鳥井の低い達成率は菅のフォローという理由を作り出している。持ちつ持たれつ。ひとりで一人分ではなく、ふたりで二人分。タイトルや装丁はポップだが、内容は難しい。著者はやさしい言葉で、深い(難しい)内容を描こうとしている。

2020/12/30

rosetta

★★✮☆☆なーんか、面白かったような退屈だった様な、認めたい様な否定したい様な変な感覚が残った。だからジュンブンは苦手なんだ。4話の短編集。同じ会社に勤めバトミントンする菅と鳥井。パフォーマの菅とアンチの鳥井。最初の会社を辞め再就職先でも一緒になる菅と鳥井。役者になった菅とゴシップ記者の鳥井。幼馴染だったりそうでなかったり同名の二人が別々の話で主人公になるのは物語が現実への異議申し立てだからなのか。小学生でも習う簡単な漢字を態々平仮名に拓くこの作者の文体は意図が理解出来ずイライラさせて嫌悪を誘う。

2020/11/28

まさおか つる

おもいだせないことはこわい。既に壇上でえた賞状を眺め直さないと、さっき何が起きたのかもわからないようなボンヤリとした意識が菅をじんわりと麻痺させていった。菅の達成率129%、鳥井の達成率71%。ふたりでちょうど200%なのだと菅は考えていた。鳥井はむろんそんなことは考えていない。

2020/12/01

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