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大阪

大阪

大阪

作家
岸政彦
柴崎友香
出版社
河出書房新社
発売日
2021-01-27
ISBN
9784309029375
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大阪 / 感想・レビュー

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鉄之助

大阪を"精神"のルーツとする作家と社会学者が「往復書簡」のように交互にエッセイを連ねた、大阪アルアル集だった。気さくで朗らか、気取りのないざっくばらんさが売り、の大阪人。その懐の深さの陰には「暴力と貧困、差別」と同居している人たちがいた。大阪弁は意味の伝達よりも、会話を続けるためにある言葉、という指摘も面白かった。この30年の「大阪の没落」も描いているが、なんだかんだ言っても「やっぱ好っきゃねん」と言ってしまう魅力あふれる大阪があった。

2021/03/15

みどり虫

岸さんしか読んでへんのに、読み終わった登録してすんまへん。岸さんの書く文章が好きやねん。大阪はUSJしか行ったこととあらへん。それやのになんやろ、憧れともちゃうし、なんかな、なんかいいねん。岸さん、綾戸智恵さんと旧知やて。綾戸さんのコンサート行ったわ〜。岸さんのウッドベースも大阪のライブハウスで聴きたいわ〜。阪神淡路大震災にも触れてた。町の開発話は興味深かった。あとな、岸さん女が切れんのな。岸さんの書く大阪は私にとって上田正樹の「悲しい色やね」なんよ。笑や騒やない。そこが好きや。続けて『リリアン』読むで。

2021/03/22

trazom

大阪にやって来た岸さんと、大阪から出ていった柴崎さんのリレーエッセイ。馴染みの場所が多く登場して面白いはずなのに、何故か、寂しくて、悲しくて、やるせない気持ちになる。二人が語るのは日本経済が下り坂に差し掛る時代。時代の悲しさを大阪という町が象徴している。朝鮮半島や被差別部落や沖縄の人々が集まってきた大阪は「戦前から戦後にかけての日本の「社会問題」がすべて揃っている街」(岸)だった。でも、同時に「あほでとるに足りない一人の高校生だった私に、大阪の街はやさしかった」(柴崎)。そんなやさしさが悲しい一冊である。

2021/03/19

アキ

社会学者・岸政彦氏と作家・柴崎友香氏の刊行記念オンライン対談を視聴し、期待して読んだ。柴崎氏と同年代で大学時代大阪で過ごした身から昔のなんばが懐かしく、もうあの頃足繁く通ったウメダの旭屋書店のビルも今はもうないことを知った。街とはそこで暮らした人の生活の記憶と切り離せないものであり、岸氏の「それらはいまもそこにある。でももう、どこにもない」という言葉が見事に言い表している。おわりにで、2人が共著にした訳がのべられているが、妹尾豊孝の一枚の写真の紹介文では伝わらないことを書きたいという柴崎氏の熱い想いを→

2021/02/21

しゃが

岸さんと柴崎さんの共著エッセイ。 お二人の「大阪」への眼差しが興味深かった。大阪へ来た岸さん、大阪在住と勝手に思っていた柴崎さんたちの周りの人の営み、かかわりのあった場所、街の自然…が彼らの生きた証のように綴られている。きっと同じ時を住んだ、遊んだ、働いた、放浪した人たちにも思いは通ずるものはあっただろう。大坂のある意味、オモシロさもカナシさもそしてどんな人も取り込む懐の大きさがあるのかも…。柴崎さんは在住の頃のやるせないことも吐露されていて、文章の行間から何とも言えない強い大阪へのこだわり愛を感じた。

2021/03/19

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