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私と街たち(ほぼ自伝)

私と街たち(ほぼ自伝)

私と街たち(ほぼ自伝)

作家
吉本ばなな
出版社
河出書房新社
発売日
2022-06-15
ISBN
9784309030432
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やまじえびね×吉本ばなな。『女の子がいる場所は』&『かわいそうなミーナ』発売記念! 10年越しの初対面で語り合う「漫画」と「小説」のこと

 漫画家・やまじえびねさんの5年ぶりとなる新刊『女の子がいる場所は』と『かわいそうなミーナ』を読み、いち早く感想をTwitterに綴ったのは小説家の吉本ばななさんでした。2012年に書かれた吉本さんのブログの記事をきっかけに交流がはじまり、やまじさんの新刊が出るたびメールを交わしてきたおふたりの、意外な共通点も明らかになった初対談。《この人の絵で描かれると全てが瞑想のよう。だからこそ描かれている現実がまっすぐに入ってくる》と、吉本さんを唸らせた新作について、長く漫画を読み続けてきた吉本さんから見たやまじえびね作品の魅力や、それぞれに異なる、漫画と小説の生まれ方についてもお話をうかがいました。

(取材・文=鳥澤光、撮影=後藤利江)

やまじえびねさん(以下、やまじ):ばななさんとは、『鳥のように飛べるまで』という作品についてご感想をブログに書いていただいたのを読み、お礼のメールをお送りして、お返事をいただいたところからのお付き合いです。それがちょうど10年前のことでした。

吉本ばななさん(以下、吉本):そんなに経ちましたか!? ブログでは、《瞑想空間に…

2022/8/30

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私と街たち(ほぼ自伝) / 感想・レビュー

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starbro

吉本ばななは、新作中心に読んでいる作家です。ほぼ自伝と言うよりも、東京の「街」をめぐるほぼエッセイでした。 著者とは、ほぼ同世代ですが、著者が5,6歳ごろから小説を書いているとは思いませんでした(驚;作家歴ほぼ50年) https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309030432/

2022/07/07

jam

たとえば新たに既存集団に加わるときなどは、双方に緊張感がある。それは、そもそも人に「異物警戒」システムが備わっていることと無関係ではない。一方、人はそれと意識せずに膨大な数の細菌と共存しており、彼らにとって人の身体は世界の全てに等しい。常に世界は、その瞬間に在る有象無象の事がらにより変化しながらも均衡を保ち互いを緩衝する。街もまた例外ではない。作者の街語りが「ほぼ自伝」なのは、物理的な関係性だけではない。同じ時、同じ街に存在していても人はそれぞれ相違する世界を生きる。それが、人の孤独の所以かもしれない。

2023/04/13

ネギっ子gen

生き抜くうえで、プロの小説家にならざるを得なかった著者が、<小説を連綿と書き続けている中で起こった、自分に大きな影響を与えた街とできごとだけを書いた>自伝的エッセイ。なのだが、読者的に一番読みたいところの、小説家としてのスタートについて言及がない。それに対して著者は、以下のように書く。<全く自伝じゃないじゃないか/そうお思いの方もおられると思う。私もちょっとだけそう思う。でも、どうにもできない。だって、それは私の人生の目立たない一部で、小説であることはいつもあたりまえのことだった>と。そうでしたか……。⇒

2022/08/03

よつば🍀

表紙は、ばななさんの幼少時代。裏表紙には御家族の笑顔の写真。昭和ノスタルジーに浸りながら頁を開く。まえがきと10篇のエッセイが収録された本作はタイトル通り「ほぼ自伝」。今まで勝手にばななさんに抱いていたイメージとは異なり、より人間らしくより身近に感じた。まえがきでご自身の事を「立派な発達障害」と書かれている。その後に続く文章やエッセイからみんな色々なものと闘いながら生きているんだなと実感する。お父様である詩人で評論家の吉本隆明氏とのエピソードや業界内での裏話が興味深い。移り変わる街に想いを馳せながら読了。

2022/06/29

ナミのママ

タイトルどおりの(ほぼ自伝)。東京で生まれ育った著者が暮らしたり、通ったり、思い出のある街について書いたエッセイ。吉本ばななファンは通じるものがあり、この年代を知っている人はストンと落ちる内容。逆にいえば知らない人にはわからない部分も多いかな。数々の受賞歴にも関わらず選考委員を引き受けないのは清々しいと思っていたが『業界づきあいもできず、選考委員にもなれない』さらに『私は小説家という職業に就職したわけではない』と書いているのがなんともいい。「階層をたどる道」の業界裏話はなかなか濃かった。

2022/06/25

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