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ヴォイス (西のはての年代記 2)

ヴォイス (西のはての年代記 2)

ヴォイス (西のはての年代記 2)

作家
アーシュラ・K・ル=グウィン
谷垣 暁美
出版社
河出書房新社
発売日
2007-08-22
ISBN
9784309204789
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ヴォイス (西のはての年代記 2) / 感想・レビュー

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Die-Go

追悼ル=グウィン。再読。前作『ギフト』での主人公であった、オレックとグライは脇役。主人公は、港湾商業都市アンサルの名家ガルヴァ家の血をひきつつも、侵略者オルド人との不幸なハーフであるメマー。彼女と脇役二人との出会いが物語を大きく動かしていく。オルド人は本を恐れ、焚書に近いことをする上に本の持ち主をも迫害する。その本を大量に保管しているガルヴァ家の秘密とは。   表題のヴォイスの意味を探り探り読んでいたのでちょっと苦労したが、物語そのものは明るさに満ちたもの。憎しみからの脱却も大きなテーマ。★★★★★

2018/03/01

湖都

「西のはての年代記」2巻目は、アンサルという征服された街の名家の少女・メマーが主人公。1巻のオレックとグライが早くに登場し、成長した姿を見せギフトをふるってくれるのが嬉しい。予言のことは置いておいて、メマーとオレックを始めとする人々の「声」の力で局面が変わるのと同じようなことが、私達の歴史上でもよくあったように思う。願わくば、声のギフトを持つ人々が前向きな力を発揮してくれますように。あと、アンサルの本を守る秘密の部屋があって良かったと、読書家として心から思う。

2019/06/09

はなひげ

ギフトはわりとシンプルな成長物語だったけれど、こちらは支配者の下で憎しみとともに育った少女のお話。強姦によって生まれた彼女の着地点はどこなのか、どう落とし前つけるのか、見守るような心持ちで読み進めました。なんらかの強い思いに縛られているうちは真に自由にはなれないのだよね。本にまつわるファンタジーなのも面白いです。どんな本のどんな一文でも、いかようにも読めて啓示に満ちている。次で終わりなのでしょうか。寂しいなあ。

2015/09/22

てんてん(^^)/

個人でも国家間であっても、相手をよく知らないということがしばしば憎しみや恐怖を呼び起こすものだ。メマーも、(たぶん)敵国のイオラスも相手を知ることによって少しずつその想いが変化していったのが印象的。   詩と対話、そして真実の言葉によって自由と開放を得るという、ある意味理想主義的なストーリーではあったが、武力を持たないアンサル市民がいかにして生き残るかという努力と考え方は、日本人としては大変身につまされるし考えさせられた。また、あまりにも我々の神と酷似するアンサルの神々と人々の暮らし(コメントへ続く)

2010/11/23

ぱせり

人種。宗教。慣習。・・・それらが違うことが問題なのではない。問題は、違いを受容できるかどうか、なのだろう。ただ一人二人の英雄が現れて、どうにかなるわけではない、厄介な人の心。「解放されるために解放する」という言葉に打たれます。そして、本。ことに詩や物語に寄せる賛辞が美しくて、好きです。

2010/09/21

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