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暇なんかないわ 大切なことを考えるのに忙しくて: ル=グウィンのエッセイ

暇なんかないわ 大切なことを考えるのに忙しくて: ル=グウィンのエッセイ

暇なんかないわ 大切なことを考えるのに忙しくて: ル=グウィンのエッセイ

作家
アーシュラ・K・ル=グウィン
谷垣 暁美
出版社
河出書房新社
発売日
2020-01-25
ISBN
9784309207902
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暇なんかないわ 大切なことを考えるのに忙しくて: ル=グウィンのエッセイ / 感想・レビュー

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ケイ

野生の動物に対する郷愁のような想い、動物園で動物を見たときの息苦しさ、通い合おうとする心、飼い猫に対する愛と呆れ。手に取るようにわかる。最期には、彼らが彼女の枕元にやってきて連れて行ったように思う。今は、木々が囁き、動物が寄り添う世界で、彼女が自分で作り上げた世界で、こんな笑みを浮かべてくつろいでいるのが見えて来る。ル=グウィンは、80を超えてからブログを始めた。きっかけは、サラマーゴが85-86歳にかけてしていたブログを読んで、双方向である必要がないことに喜び驚いたこと。書いたくれたことに感謝。

2020/06/24

藤月はな(灯れ松明の火)

「80代でここまでの思考ができるなんて」というとアーシュラ・K・ル=グウィン女史に叱られるだろう。何故なら、彼女は老いを忌避し、年齢に逆らい、若々しい事を褒める事への違和感を感じていたからだ。特に菜食主義が持つ偽善性への指摘は『百姓貴族』の荒川弘さんのお母様の「環境を守る」という言葉への違和感を共に重ねてしまう。そして「ポジティヴ思考は良い事だ。しかし、現実を見ないポジティヴ思考は別だ」という言葉は人生をそこそこ、生きていない者でも身を正してしまう程、シンプルでいて含蓄がある言葉だ。忘れずにいたい。

2020/09/18

ヘラジカ

ル=グウィンの小説は代表作はおろか短編ですら数えるほどしか読んでいないが、このエッセイ集はとても楽しんで読めた。タイトル元の序文からして非常にクールでハッとさせられる。言葉や文学に関する論考、経済成長に対する違和感、宗教やフェミニズムなど、やや硬めの文章の合間に挟まれるニャンコのほのぼの日常風景が、本自体に膨らみと柔らかさを与えていた。とりわけ自分のなかに持っているビーガンへの疑問がはっきりと言葉にされているのは嬉しかった。文学賞に関しては読書家目線でマーケティング利用を少し擁護したくなったが。

2020/01/28

Die-Go

図書館本。『ゲド戦記』シリーズを代表として、ファンタジー、SF作品で名著を残しているアーシュラ・K・ル=グウィンの晩年のブログエッセイ。生きるのに本質は何かを問うており、考えさせられることしきり。愛猫の記事も多くあり、彼女の猫好きが伝わってくる。★★★★☆

2020/10/06

りつこ

いろんなことに心乱されて不安でいっぱいの私に「落ち着いて自分の頭で考えなさい」と諭してくれるようで、今読むのに相応しい本だった。彼女がこのパンデミックや政治や分断していく国民について何を語るのか聞いてみたかった…。はっとしたのが「嘘がすべてを駄目にする」。かつては大統領が国民にお願いをした時代があったのだと驚きを持って語る彼女に、日本の今の政治家は臆面もなく自粛を要請し同調圧力に期待し「日本人は民意が高い」と真顔で言うのだが、それは信頼ではなくまやかしのように私には思える。彼女ならどう言っただろう。

2020/06/08

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