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私家版 精神医学事典

私家版 精神医学事典

私家版 精神医学事典

作家
春日武彦
出版社
河出書房新社
発売日
2017-08-22
ISBN
9784309248172
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私家版 精神医学事典 / 感想・レビュー

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ホ寺

春日武彦の本はあまり読んでいないが、読む度に「厭な人だなぁ」と、つい思う。シニカルで「優しさ」みたいなものは消極的にしか発揮されない。しかし私がもし精神疾患にかかったら、この人にこそ診てもらいたいと思う。好きと言えないが確かに信用できる。傲慢な言い方だが、私の知りたい事を私より先に悩んでいる人だと思って敬意を覚えるのだ。50音順ではなく連想で項目を並べた精神医学事典。最初はパラパラとめくって興味のある項目を拾い読みしていたが(楽しい時間だ)、前書きで順読みを勧められたのでそうした。(このレビュー続く)

2017/10/12

澤水月

最高!表紙と全頁でルドン「眼=気球」がぎょろり著者の連想しりとり(と読者)睨む。しゃらくさい言い換えせずアウトサイダーアートについて論じエセ医学を断じ、愛好するアングラ文化に興じつつもどこか醒め。公刊心配なほど不謹慎な言辞もあるが妄想連想繋がりだから探しづらく痛快。10年かけ90年代春日本名著『顔面考』チームで編まれた傑作。ある仕掛けでいつまでも読める。自分の欲情ポイントとかさらりと出てきてびっくり。ともあれ前二作の鬱屈精神科医…で亡母との相剋書き留めたことで確実にまた新境地に。文化、言葉への愛溢れている

2017/09/17

ばんだねいっぺい

 精神医学についての連想を博学をベースにつれづれなるままに書き記していく知的刺激に溢れまくる極めつけの一冊。健康と狂気の関係。灰色の重要さなど、ああ、そうかと思わされることしばしば。今年、ベスト。

2018/11/04

パブロ

「事典」と銘打っているが、これはまさしく文学だ! 本屋で探しちゃったよ、医学コーナーに置いてあるんだもん。「神」という項目から始まって、著者の垂れ流し知識・経験など雑多なエッセイが連想順に書き連なっていき、そして最後にまた「神」に戻るこの永劫回帰。項目一つひとつの面白さに、「これだけで短編小説が書けるんじゃないの?」「ここまでネタを披露してもったいないよ」と思ってしまうくらいのネタがギュウギュウ詰まっている。春日武彦の頭の中を見ることができたけど、まだまだ底にはたどり着かない深さがあるよな〜、この人は。

2017/10/12

三柴ゆよし

気になる人のあたまの中身は気になる。どんな言葉が、どんなふうに文節され、詰まっているのか、是非とも解剖してのぞいてみたいと常々おもっていたら、まさにそんな本が出た。春日武彦は学生時代に『無意味なものと不気味なもの』を読んで以来、密かに敬愛してきた。ブルーノ・シュルツやパトリック・マグラアの作品は、この人のエッセイではじめて知った。本事典に収録された項目は、著者の本業たる精神医学に関することから、彼の愛好するキッチュな小説、映画、体験談に至るまで多岐にわたっている。それら項目の多彩さと博覧強記にも脱帽だが、

2017/09/29

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