惨事ストレスとは何か: 救援者の心を守るために
「惨事ストレスとは何か: 救援者の心を守るために」のおすすめレビュー
災害や事故で救援に尽力した人々がトラウマ・ストレスを抱えている実態。惨事ストレスとは
『惨事ストレスとは何か 救援者の心を守るために』(松井豊/河出書房新社) 今年は災害や事故のニュースを多く聞いた。だが、毎年そう感じている気もする。かつては新聞で、次にラジオやテレビで、そしてインターネットの普及により、災害や事故について知る機会が増えたことも関係しているのだろう。 被災者・被害者やその家族が負った心の傷についての報道も目にする機会が多い。そして、災害や事故の現場で救援に尽力した人々もまたストレスを抱えているというが、このストレスの実態についてはあまり注目されていないように思える。かくいう私も、『惨事ストレスとは何か 救援者の心を守るために』(松井豊/河出書房新社)を読んで、改めて気づかされたことが多かった。 本書は、非常に慎重かつ丁寧に取材・執筆されている。というのも、消防職員をはじめとする職員のエピソードや事例を扱っているのだが、事実をそのまま正確に記してしまうと、どの事件に関わった誰の体験かが分かってしまう可能性がある。また、危機介入においては同じ人に繰り返し会わないとする「単回介入の原則」と呼ばれるルールがあ…
2019/12/4
全文を読むおすすめレビューをもっと見る
惨事ストレスとは何か: 救援者の心を守るために / 感想・レビュー
プル
気づいてしまった…私、相当数、抱えている人間で、自分に大丈夫って言い聞かせぎすぎ!
2020/02/13
sayu
惨事というものに関わることのあるご職業の方にはとてもおすすめ。消防、救急、自衛官、医療、ジャーナリストなどなど。 わたしは一般人(バイスタンダー)として読みましたが、それでも参考になるところはありました。
2020/12/25
感想・レビューをもっと見る