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オズビック鳥

オズビック鳥

オズビック鳥

作家
エドワード・ゴーリー
柴田元幸
出版社
河出書房新社
発売日
2022-11-24
ISBN
9784309256894
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オズビック鳥 / 感想・レビュー

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旅するランナー

フィングビー氏とオズビック鳥の不思議な生活。氏がフルートを吹けば、鳥はリュートを弾く。沈む夕日をしみじみ一緒に眺める。オシャレなペア防寒長靴を新調する。カヌーに乗って川面でノンビリ。何かゆる~く仲がいい。時にはカードゲームで真剣になり、まるまる一週間仲違いするのも微笑ましい。ただ、それだけでは終わらない、ゴーリー節は健在です。

2023/01/20

starbro

エドワード・ゴーリー、4作目です。日本では新作ですが、オリジナルは約半世紀前のシュールな作品でした。オズビック鳥とは、迷い猫の様な女性の暗喩かも知れません。 https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309256894/

2022/11/28

オズビック鳥、脚長い!器用に脚を駆使してお茶を飲んだりしていました。怖い、不気味ないつものゴーリーの話ではないものの、ゴーリーの世界観はしっかり健在。ちょっと冷たさというか寂しさの漂う話でした。

2022/12/17

アキ

原文の英語と、翻訳の日本語の語尾の韻を合わせてるのが流石の柴田元幸訳。原題:The Osbick bird.1970年刊行。エムブラス・フィングビーと過ごした日々はいつしか過ぎ去り、エムブラスは息をひきとり、かたわらにはオズビック鳥。数か月して飛び去った。最初の絵と最後の絵が出会いと別れを示す絵で、鳥の脚と山高帽の上部だけでも雰囲気出てる。ゴーリー初読み。表紙がカラーだったので手に取ってみた。ふ~んって感じ。

2023/02/21

buchipanda3

表紙がカラフルでどこか爽やか(意外にも)。中身もほんのりと穏やかな感じだけれど、やっぱり奇妙な光景。そして始まりと終わりの繋がりが切ない余韻を残す。短い話はどこか人生はあっという間に過ぎ去ると言わんばかりかのようだ。それにしてもオズビック鳥、奇妙な鳥だが、可愛らしいところもある。ブーツにマフラー、似合うじゃないか。編み物するための針も器用に持つ。楽器だってお手のもの。鳥だって人生を楽しんでいる。人だって楽しまないと。そして良きパートナーは人生を豊かにする。オズビック鳥はまた新たな山高帽を見つけただろうか。

2022/12/09

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