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花のお江戸の若旦那:彩色江戸漫画

花のお江戸の若旦那:彩色江戸漫画

花のお江戸の若旦那:彩色江戸漫画

作家
杉浦日向子
出版社
河出書房新社
発売日
2016-09-17
ISBN
9784309277585
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花のお江戸の若旦那:彩色江戸漫画 / 感想・レビュー

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かっぱ

【図書館】ここは花のお江戸。志摩屋の若旦那・福太郎の遊興記。大判オールカラーです。商いも三代目となれば店には滅多に顔出しせず、廓へ日参するのであります。蚊帳を吊った寝床から眺める花火なぞ、風流なものでございます。きっといまごろ日向子さんは、江戸時代に生まれ変わって念願の若旦那をなさっていらっしゃることでしょう。

2017/03/12

syaori

若旦那は大店「志摩屋」の三代目。三日も四日も家に帰らず吉原で遊び、「店なんてモンは三代目でつぶすに決まってるじゃないか」なんて言う彼は全くロクデナシなのですが、金離れがよくて遊び上手で優しくて、移ろう季節や日々を楽しむ若旦那を好きにならずにはいられません。作中でも季節が変わっていくように、彼もずっと気楽な「若旦那」でいられるわけではないのでしょうが、その大切な一時の、天下泰平のお江戸での太平楽な生活を堪能させていただきました。絵はフルカラーで見ごたえたっぷり! カラフルな画面が目にも楽しい一冊でした。

2018/05/07

ぐうぐう

1983年から「アサヒグラフ」に不定期で連載されていたシリーズを、初単行本化。しかも、大判でカラー収録とは嬉しい! 志摩屋の若旦那の日常を、江戸の風物と共におかしみたっぷりに描く。肩の力が抜けた作品だが、その抜け方がまた、杉浦日向子らしく、味わい深い。彼女が亡くなって、もう10年以上が経つのだなぁ。「草も水も 山も空も なにもかもがおもしろいし、うれしい 床の間の掛軸からは こんな風は吹いてこない」

2016/09/19

mahiro

また杉浦さんの漫画に出会えて嬉しい。典型的な大店の三代目の若旦那は吉原で散財し、なんとか根性を直そうとする父親におっとりした母親・・そのやりとりを軸にオールカラーの江戸風物が展開される。吉原や新宿の女郎達は自分の身の上を嘆くより、したたかにその境遇なりに生を楽しもうとしているし若旦那の回りの人達も何か優しい、大門の桜に始まって夏の花火、凧の舞う正月の江戸の空、放蕩息子なりの親孝行?の紅葉に至るまで太く短い人生を粋に楽しむ江戸の人々が身近に感じられた。

2016/11/19

ドナルド@灯れ松明の火

杉浦さん作品久々の出版で飛びついた。全盛期の漫画、杉浦さんが愛した生き方「若旦那」が主人公。ほどの良い粋な江戸の2代目若旦那の生活が生き生きと描かれている。何度も読み返した。お薦め

2016/12/23

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