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村上春樹の「螢」・オーウェルの「一九八四年」

村上春樹の「螢」・オーウェルの「一九八四年」

村上春樹の「螢」・オーウェルの「一九八四年」

作家
森泉岳土
村上春樹
ジョージ オーウェル
出版社
河出書房新社
発売日
2019-12-21
ISBN
9784309290584
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村上春樹の「螢」・オーウェルの「一九八四年」 / 感想・レビュー

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Y2K☮

主役は原作。原作を手に取るきっかけにしてもらえたらそれでいい。作品名に著者名をわざわざ付けているのはそういう謙虚な意図ではないだろうか。「螢」はずいぶん前に読んだが、ノルウェイの原型という印象しかなかった。でもこれを読んで「また読み直すか」という気分が芽を出した。この時点で森泉氏の勝ちだ。「一九八四年」は昨年読了したばかりだから、やはりちょっと物足りない。でもそもそもあれだけの大作をこの長さでまとめるのだ。物足りなさを覚えさせぬ方が不自然。そこを誤魔化さない、いわば原作への仲介に徹する姿勢に誠実さを見た。

2020/01/18

islet ☮

特殊な手法で描かれた線はうるさくなくキレイ。面倒くさ気な手塩がかかって、手塩量=愛情とみなす。ここは拘りとテッテした諦め無さとしつこさをチラ見。そもそも、この選書。前者の2つ無しでは出来ぬ業。とにかく彼は名作カバーを描いた描き上げた、ほら優しい柴田サンが解説してくれ夢を叶えてる。小説の映画化に眉唾時期は卒業し今はカバー、コンピ、リミックス、トリビュート、やりたい気持ち上等。夢が読めたクリスマス、メリーでした。

2019/12/26

黒井

19-203】雄弁な線が奥行きを生み、見えなかったものと見えていなかったもののひとつの正解を提示してくれるコミカライズ。『一九八四年』は今回が初読で、通して読んで打ちのめされて救いを求めて『蛍』をもう一度読んだ。浮上した。白黒の世界で四季の移ろいを目にして夏の夜のにおいを嗅いで。描かずにおく事でより明快に伝える、という方法は読み手への信頼だと思った。一方その方法とは対照的に強烈で痛烈な場面を描ききる事で完成形を提示する『一九八四年』。愛と呼ぶ事も躊躇われる程の不確かな何かに成り下がってしまったもの。→

2019/12/31

Tenouji

二重思考=管理された異常精神…そうか、私が普段会社で見ているものは、これなのか…。原作は、どちらも未読だが、なんとも、後味の悪い読後感。森泉氏の画風が救いである。特に「一九八四年」は、私が短期的思考、倫理観の劣化と感じているものの本質が描かれているようで、ゾッとした。

2020/03/14

つくえくん

なぜこの2作品、と思いつつ読見終えると、そうやんな、この2作品と思うようになった。人間に必要な感情というもの。それは他人から抑制されるものではなく、自分だけのもの。それがなくなった荒野のようなところでは人間は生きていけない、というか人間という存在ではないのだろう。それが蛍と1984という2作品に端的に表れている。本を読んだ段階でイメージしていた登場人物と、それほど離れていなかったので、読みやすかった。

2020/03/10

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