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金箔のコウモリ

金箔のコウモリ

金箔のコウモリ

作家
エドワード・ゴーリー
柴田元幸
出版社
河出書房新社
発売日
2020-11-05
ISBN
9784309291123
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金箔のコウモリ / 感想・レビュー

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starbro

表紙とタイトルに魅かれて読みました。エドワード・ゴーリー 、初読です。日本語版刊行20年&著者没後20年記念、独特の世界観、光と闇のバレリーナ成長物語、完全大人絵本でした。 https://www.bunkamura.co.jp/bookshop/topics/4097.html

2020/11/17

旅するランナー

ゴーリーの20作目を、日本語版刊行20年、著者没後20年である2020年に発刊する、柴田元幸さんと河出書房出版社に二重で感謝します。ゴーリーが愛するバレエを題材に、実在のバレリーナに捧げられてます。全体的に陰鬱としながらも、そこかしこに可笑しみがあり、ゴーリーファンには満足できる、しっとりと心に残る一作です。コロナ禍による緊迫の巣籠もりが続く冬の夜に、哀愁を感じながら読んで頂きたいです。

2020/12/13

buchipanda3

今度のはバレリーナのお話。短いながらも"ある一生"とも言える物語で、偶然や運などが人生を左右することがあり、華やかな事もあれば、その影には地道な部分もあると思わせる。特に"Her life"の語りで始まるページは、表の舞台からはあまり想像されない一面が描かれ、それでいてとてもリアルな情感が残った。読後に改めてポスターみたいな洒落っ気のある表紙(原作本では衣装が金色)を眺めると、ラストと相まって、人生のある一瞬を閉じ込めたかのような気がして、その余韻に浸った。

2020/11/14

keroppi

【エドワード・ゴーリー誕生日読書会’24】5歳で見出された少女が、やがて時代を代表するバレリーナになる。そんな華やかな話とは裏腹に全体に暗いトーンと死の影。侘しい生活。意味あるものは芸術だけ。バレエが大好きだったというゴーリーのバレエストーリーは、バレエの芸術性と深さを描いているようだ。

2024/02/05

annzuhime

バレエを愛したゴーリーの作品。いつものおぞましさは感じないが、何処となく漂う不穏な空気。華やかな舞台に立ちながらも、日常は単調。その光と影の姿が哀れで儚い。鳥の死骸に魅せられていたあの少女にとって、悲劇で最高の結末。ゴーリーのバレエへの愛がひしひしと伝わる作品でした。

2021/02/13

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