花歌舞伎徒然草 はなのかぶきよもやまばなし
花歌舞伎徒然草 はなのかぶきよもやまばなし / 感想・レビュー
旅するランナー
歌舞伎愛、特に玉三郎愛を感じるエッセイ集。歌舞伎雑誌「演劇界」にて連載されていたもの。玉三郎の豊穣な所作、仁左衛門の究極の色悪美など、歌舞伎ファンは大納得できます。台本制作の裏話も興味深いです。さらに話は、プロレス、落語、坂口安吾、平賀源内、宝塚、ポーの一族へと広がり、読み物としてとても面白いです。もちろん、萩尾望都先生による挿画は美しく素晴らしいです。もっと見ていたくなります。
2021/12/04
南北
『演劇界』に連載した歌舞伎に関するエッセイをまとめたもの。萩尾望都先生のイラストも美しい。最後に著者と萩尾さんの対談がついているのがうれしい。役者については坂東玉三郎と中村勘三郎(十八代)への言及が多い。勘三郎さんにはもっと長生きしてコクーン歌舞伎や平成中村座を盛り上げてほしかったと思う。玉三郎さんの舞台は以前「娘道成寺」を見たことがあるが、この世のものとは思えない美しさというのを目の当たりのした感じがした。著者の歌舞伎への思いが感じられる本だと思う。
2021/07/22
ぐうぐう
「演劇界」に連載していた歌舞伎エッセイ。夢枕獏によると、萩尾望都と仕事をしたくて提案した連載だという。『ポーの一族』再開に際して、そのきっかけは夢枕獏の「続きを読みたいな」というひとことだったと、萩尾はあちこちの媒体に明かしているが、程よい距離感を保ちつつ、一緒に観劇したりと、仲良くも刺激を与え合っている関係のようだ。夢枕が萩尾を歌舞伎に誘い、お返しに萩尾が夢枕を宝塚に誘う、そんな関係性が微笑ましくも、それぞれの創作に少なからず影響を与えているのであれば、なんて素敵なことか。(つづく)
2021/06/28
猫ぴょん
夢枕獏さんの歌舞伎愛が凄い☆彡 観たくてたまらなくなる~笑。 札幌在住なので歌舞伎や宝塚には縁遠いけど シネマ歌舞伎を観に行こうかな~。 萩尾望都さまの挿絵が美しくて贅沢な1冊。 と言うか正直萩尾望都さまの絵が目当てでしたが笑笑。 とても興味深く素敵なお話しの数々でした~。 夢枕爆さんと萩尾望都さまの対談付き☆彡
2021/09/21
ガットウ
★★★3.9点。歌舞伎でも、プロレスでも、夢枕獏さんの文章はいつまでも読んでいられる。あっという間に読了!
2021/08/28
感想・レビューをもっと見る
「夢枕獏」の関連作品
「萩尾望都」の関連作品
何げなくて恋しい記憶 随筆集 あなたの暮らしを教えてください1 (随筆集 あなたの暮らしを教えてください 1)
- 作家
- 三崎亜記
- 松家仁之
- 木内昇
- 蜂飼耳
- 駒沢敏器
- 山根基世
- 三浦しをん
- 山田太一
- 水内 喜久雄
- 多和田葉子
- 高 史明
- 佐々木美穂
- 野崎歓
- 関川夏央
- 戌井昭人
- 山根一眞
- 池澤夏樹
- 森絵都
- 萩尾望都
- 萩原朔美
- 長嶋有
- 高橋源一郎
- 長島有里枝
- 元村 有希子
- 姫野カオルコ
- 赤坂真理
- 片山健
- 大久保真紀
- 山口未花子
- 増田明美
- 阿部和重
- 寺尾 紗穂
- 川島小鳥
- あさのあつこ
- 片桐はいり
- 秋野暢子
- 前田英樹
- 川内倫子
- 内田春菊
- 平田 明子
- 呉美保
- 那波 かおり
- 辻村深月
- 森田真生
- 砂田麻美
- 大宮エリー
- 温又柔
- 坂本美雨
- ジェーン・スー
- 金井真紀
- 望月衣塑子
- 速水健朗
- 木内みどり
- 新井紀子
- 加藤千恵
- 本名陽子
- 内田樹
- カヒミ・カリィ
- 久保田智子
- サヘル ローズ
- 仲野徹
- 加瀬健太郎
- 山崎ナオコーラ
- イッセー尾形
- 安東量子
- 大竹しのぶ
- 曽我部恵一
- 津野海太郎
- 島田潤一郎
- 俵万智
- 出版社
- 暮しの手帖社
- 発売日
- 2023-03-20
- ISBN
- 9784766002294