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ボディ・レンタル (河出文庫 さ 11-1 BUNGEI Collection)

ボディ・レンタル (河出文庫 さ 11-1 BUNGEI Collection)

ボディ・レンタル (河出文庫 さ 11-1 BUNGEI Collection)

作家
佐藤亜有子
出版社
河出書房新社
発売日
1999-05-01
ISBN
9784309405766
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ボディ・レンタル (河出文庫 さ 11-1 BUNGEI Collection) / 感想・レビュー

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こばまり

学生の頃、学術的探究心から性風俗で働いているという哲学科の同級生がいた。学部も異なり友人でもない彼女の超プライベートをどうして知り得たのかもはや記憶にない。構内を歩く彼女を、ロックスターのように仰ぎ見ていたことを思い出す。

2022/12/05

団塊シニア

性を描写しないで性を全面に出した小説、最高学府の主人公、東大卒の作者とダブり、売春につきまとうネガティブなイメージをレンタルという表現した独特の小説です。先日43歳という若さで亡くなったことは残念です。ご冥福をお祈り申しあげます。

2013/04/24

skellig@topsy-turvy

身体は「私」ではない、だからレンタルして報酬を貰う。売春における身体と精神の分離云々はさておき、良くも悪くも主人公はどっち付かずな気がした。完全に割りきれているわけでもないから、読んでいて痛々しく感じる。(しかし割りきれたら「人間」としては終わりなのかもしれない。)自分の存在根拠や理由が絶望的に空白であることの寄る辺ない不安がひたすら見え隠れした。

2013/07/30

明智紫苑

「野獣くん」という人は『マルドゥック・スクランブル』のウフコックみたいな「良心の象徴」みたいな存在だったように思える。そんな彼がいなくなってからのヒロインを待ち受けるのは、桐野夏生氏の『グロテスク』みたいな痛々しい展開かもしれないなぁ。ヒロインはまだ若いが、将来が色々な意味で心配だよ。

2016/10/19

なつ

マヤは傷つかない。いや、傷つかないための「ボディレンタル」かも知れない。さらりと読めたのは、それもマヤの「体は容器」という、空虚な部分の表れかも。一度読んだくらいでは、この話の(マヤの)核心には辿り着かないのかも知れない。

2013/11/21

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