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篦棒な人々ー戦後サブカルチャー偉人伝 (河出文庫 た 24-1)

篦棒な人々ー戦後サブカルチャー偉人伝 (河出文庫 た 24-1)

篦棒な人々ー戦後サブカルチャー偉人伝 (河出文庫 た 24-1)

作家
竹熊健太郎
出版社
河出書房新社
発売日
2007-12-04
ISBN
9784309408804
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篦棒な人々ー戦後サブカルチャー偉人伝 (河出文庫 た 24-1) / 感想・レビュー

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なる

モハメド・アリ対アントニオ猪木、人喰い虎と空手家、人間と猿の中間のオリバーなどの興行を行った康芳夫、エロ・グロや同性愛を扱った絵師の石原剛人、月光仮面やレインボーマンの原作、奇妙な歌詞を多く手がけた川内康範ら戦後のサブカルチャー界隈を賑わせた人物に取材した本。どれもモラルの曖昧な怪しい時代を創造し駆け抜けた怪物で、その活力には一般常識では計り知れない「凄み」がある。一貫して(モラルはどうあれ)芯が通っている。中でもダダのアーティスト糸井貫二は100歳まで破天荒に生き様で優しい人柄というギャップに震える。

2022/02/21

本 読むぞう

突出しすぎか、はたまたごっそり欠落か、世間の常識には到底収まりきれない奇人変人4人へのインタビュー集、 全裸で日常生活をおくり、主食はタンポポ、美術展に自分のウンコのビン詰めを出品し、万博会場を全裸でダッシュ、年収分の紙幣を燃やす、などなど...、数々の伝説に彩られた芸術家、ダダカン師こと糸井貫二、 インタビュー当時にしてすでに70歳代だった氏が、90歳台で未だご存命なことに度肝を抜かれました、 vela.voo!(イタリア語風)

2014/08/14

星落秋風五丈原

まず、このタイトルを読めるか、読めないかで、読者を選ぶ作品ではないだろうか。そして帯に書かれている人物達の肩書き「虚業家/康 芳夫」「画怪人/石原 豪人」「生涯助っ人/川内 康範」「全裸芸術家/糸井 貫二」もまた、読者を選ぶ要素となろう。さて、これらに怯まず本書を手に取った読者諸君、幸いなるかな。「糸井貫二 ダダの細道」に関しては、「そもそも、他人との接触を拒んでいる氏とのインタビューが成立し得るのか?」というインタビュー以前の問題が浮上してハラハラさせる。

2008/01/06

readtuktuk

〈戦後大衆文化に放たれた、激烈なるエネルギー。康芳夫(マルチプロデューサー、虚業家)、石原豪人(挿絵画家、画怪人)、川内康範(月光仮面原作者、生涯助っ人)、糸井寛二(全裸の超・前衛芸術家)。彼らケタ外れの偉人たちを追う伝説のインタビュー集。裏の昭和が熱く妖しくよみがえる。〉というのが裏表紙のあらすじ。まさにケタ外れの偉人にして、異人。初出の「クイックジャパン」誌掲載のときに読んでたけど、単行本にあわせて大幅に加筆されてた。康芳夫には7年後に新たに単行本用のインタビューも追加している。竹熊健太郎さん、編集の

2008/10/24

caniTSUYO

篦棒としか言い得ない濃ゆい人々インタビュー集。登場人物は康芳夫、石原豪人、川内康範、ダダカンと激濃!今なら吉田豪がインタビューしたかっただろう!QJ創刊準備号のためのインタビューだったらしく超意気込みを感じる!康芳夫は『虚人魁人康芳夫』を読んでいたが、彼の虚実皮膜の裏の誠実さ暴いた。名前と業績しか知らなかった石原豪人は007と島耕作を足した豪傑。川内康範の黒幕感も実は単純な政治性に回収されてない。そしてダダカン!圧倒的存在感と神秘性の真意に近づける!全員が戦争を通過していることが非常に重要な共通点だろう!

2019/06/21

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