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大きなハードルと小さなハードル (河出文庫)

大きなハードルと小さなハードル (河出文庫)

大きなハードルと小さなハードル (河出文庫)

作家
佐藤泰志
出版社
河出書房新社
発売日
2011-06-04
ISBN
9784309410845
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大きなハードルと小さなハードル (河出文庫) / 感想・レビュー

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メタボン

☆☆☆☆ 濃密で熱い文体にぐらぐらと揺すぶられる。秀雄と光恵の連作5編、「鬼ガ島」、「夜、鳥たちが啼く」、どの作品をとっても、いわゆる普通の男女関係ではないが、子供が仲介することにより、何故か不自然さを感じさせない。感情の暗い流れの表現が多いが、最後には明るい希望のようなものを感じさせる。佐藤泰志の作品が立て続けに映画化されており、再評価が高まっているのはうれしい。

2016/08/26

naoudo

あの声は光恵にも、この俺にもあるはずだ。あるはずのないものが視えるというのなら、いくらでも視えてくるがいい。聴こえないものが聴こえるなら、ひしめきあって鼓膜に届くがいいのだ。俺はここにある物音や声や自分の中にある自然な力を信じる。憎しみでも怒りでも何でもいい、身体に満ちることを願った。そしてあらためて視えないものでも、聴こえないものでも全部あらわれるがいい、と思った。俺の前に立ちふさがるがいい、すべて視、すべて聴いてやろう。大きなハードルも小さなハードルも、次々と跳び越えてみせる。孤独な闘いと魂の絶唱。

2018/10/03

tom1969

「再読」:時代の同質感を味わう。こうならぬための葛藤があったはず、ただ生きているだけではなく何かに立ち向かっているのはわかる。蜘蛛、蝉に自分に重なる、爽やかなものが何一つ存在しない。読み続けると変な中毒になりそう。

2016/12/04

とふめん

自分が生まれる前の作品。時代を感じさせる描写や表現が理解しきれない部分も多々あり、読み終わるまで時間がかかった。 生々しい感情を含む、時代のリアルを描いた好みが分かれそうな作品。 www.tohumen.com

2019/02/18

tom1969

「佐藤泰志」を好んで読む理由は何か、それはこの時代における反骨心とか、淀んだ世界が好きなのだろう。概ね「男」が不安定であるが、その境界たるところは、僅かなところで、ちょっと踏み込むと抜けられない混沌とした領域なこだろう。本のなかはいつも曇りです。(新しい作品を読みたいがそれが出来ないのが残念です)

2016/06/11

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