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小松左京セレクション 1 (河出文庫)

小松左京セレクション 1 (河出文庫)

小松左京セレクション 1 (河出文庫)

作家
小松左京
東浩紀
出版社
河出書房新社
発売日
2011-11-05
ISBN
9784309411149
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小松左京セレクション 1 (河出文庫) / 感想・レビュー

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イプシロン

「日本」という副題を実に見事に浮き上がらせるセレクション。学生時代に齧りつくように小松作品を読んだため、編者・東浩紀の小松への強い傾倒からくる作品選択に共感できた。戦後の高度経済成長はある種の幻想ではないのか? 日本と日本人とは何か? を問う作品群はどれも圧倒的で色褪せていない。過去へと時間旅行できたとしても、時間の流れやその結果は変えられない。運命論を肯定する思想の底には、すべての運命を見極められないがゆえの人間の悲哀に満ちている。自分の世界にしか生きられない個人は、他人の人生を左右できないのである。

2019/10/03

まえすとろ

数ある小松左京作品の中で「日本」をテーマに置いた傑作、名作を再録または抜粋した作品集。編集の東浩紀は自他共に認める小松左京の大ファン。小松左京最高傑作の誉れも高い『果てしなき流れの果てに』の≪草案≫でもあり、長らく絶版だった『地には平和を』、和製「タイムトンネル」を題材にしたSFコメディの傑作『ご先祖様万歳!』、長編小説『果てしなき流れの果てに』からのスピンオフストーリーであり、小松作品にしては珍しいSFラブファンタジーの短編『お糸』の再録は非常に嬉しい。↓

2014/10/16

あきあかね

 今まであまりSFは読んで来なかったけれど、NHKの『100分de名著』の小松左京の特集で、その世界観の広大さに惹かれ手に取った。 この選集のテーマは「日本」。戦後、高度成長を経て経済大国になった日本社会、そこに生きる日本人を当たり前のものとして捉えず、新たな視点から光を当て、読み手に疑問を呈する。その問いかけをより強調し直截に行うために、SFという「舞台装置」が用いられているように感じられる。 著名な長編小説『日本沈没』はエピローグ部分のみが載っているが、竜に見立てた日本列島が海中に飲み込まれてゆく⇒

2019/07/28

Tadashi_N

危機の際の対応について、現政権のお粗末さが図らずしてわかる。

2020/06/07

Kikuyo

平行して存在する無数の歴史について扱われる作品が印象的。 たとえ表面的には、まったく同じ現在が存在していたとしても、その世界はどこか根元的に重要なものを欠落させているのではないか? 苦悩に満ちたつらい認識と、それを通じて獲得された厳しさを共通の記憶が無ければ。 SFを通して深い思考実験をしているかのよう。

2020/01/30

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