アジアの聖と賤: 被差別民の歴史と文化 (河出文庫 の 5-1)
アジアの聖と賤: 被差別民の歴史と文化 (河出文庫 の 5-1) / 感想・レビュー
fseigojp
日本の聖と賤 と正続をなす インド、草原遊牧民、チャイナ のトリプル・コンプレックスが、どう日本に影響していったのか インドへ侵入したアーリア人は肉食だったのだが菜食になっていった過程は謎のようだ
2016/04/29
tsubomi
2017.02.09-02.28:インド、中国、朝鮮、日本の身分社会と賤民について比較検討した対談集。特にインドは<浄・穢>、中国は<貴・賤>で分けるというのが興味深かったです。インドのカースト制度では身分を超越することができなくて最終的にヒンズー教を捨てて仏教に改宗する人がいたり、最下層のカーストは“害虫・ばい菌”扱いだということがよくわかる内容。逆に中国では努力と運次第で上の身分にのし上がることもでき、古代日本も中国的身分制を選択していたのが途中からインド的になったというのがちょっと悲しいです。
2017/02/28
ダージリン
「日本の聖と賤」が面白かったので、こちらも読んでみた。特にインドの差別構造は想像を超える強烈なものがあった。現代は状況がかなり変わっているのだろうが、浄穢を基軸とする在り方は、中国などとも大きく異なる。この点は考えさせられるものがあった。アンベートガルという人物にも関心が向いた。インドは知るべきことが多いと今更ながら思う。日本についても語られており、網野善彦氏のアジールには批判的な論調。実際はどうなのだろう。この本は殊更差別を強く誇張しているようにも思えるのだが。
2020/03/10
itosan04
インドや中国や朝鮮や(日本の)、いわゆる被差別部落だけ旅行して分析した奇書ともいえる本。野間宏という昔の文学者だから出版が許されたのだろうけど、現代作家がこれをやるのは無理なのではないだろうか。インドのアウトカースト研究なら読んだことあるが、中国朝鮮の研究は見たことないし、反日で面倒な今になっては更に貴重な記録だと思う。
2016/02/09
芋煮うどん
人と違う、ことは憧れでありさげすみの対象でもあるのは、人間のもっとも根源的な感情なのではないか。
2015/12/23
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- 出版社
- 左右社
- 発売日
- 2017-10-07
- ISBN
- 9784865281774