読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ

死刑のある国ニッポン (河出文庫)

死刑のある国ニッポン (河出文庫)

死刑のある国ニッポン (河出文庫)

作家
森達也
藤井誠二
出版社
河出書房新社
発売日
2015-11-06
ISBN
9784309414164
amazonで購入する Kindle版を購入する

あらすじ

「知らない」で済ませるのは、罪だ。真っ向対立する廃止派・森と存置派・藤井が、死刑制度の本質をめぐり、苦悶しながら交わした大激論!この国の在り方についての新たな対話も収録。

死刑のある国ニッポン (河出文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

GAKU

死刑廃止派の森達也氏と、死刑存置派の藤井誠二氏の激論を文庫化したもの。日本では約8割の人が死刑制度を肯定している。しかしその中のどれだけの人が日本の死刑制度の事を知っているのか。ただ情緒感覚、復讐の為というだけで死刑制度肯定というのはあまりにも安易すぎると投げかけている。廃止派、存置派どちら側であろうと、私も含め死刑制度というものを漠然としか理解していない人達には、非常に内容のある著書であると感じた。知れば知るほど死刑制度廃止、存置の判断は難しい問題であると思う。もう少しこの手の著書を読んでみたいと思う。

2016/02/09

ねこまんま

何とか読了。しんどかったけど、読んで良かった。で、結局どっち派?と問われれば、やはり存置派です。廃止派の理屈も良く分かる。きっと、どっちが正しいかと言われれば、死刑なんてない方がいいに決まってるんだから廃止派の意見は尤もなんでしょう。で、やっぱり考えてしまう。じゃあ、100人殺そうが、1000人殺そうが、国家は犯人の命を保証するのかと?人数の問題じゃないことは分かってるんです。遺族感情を慮るのは当然ですが、それがすぎると天涯孤独の人は悲しむ人が少ない分、罪は軽くなるのか?とかね。もう、堂々巡りですよ。裁判

2016/03/19

さわみん。

死刑存置と廃止を巡る対談。この国の8割りが死刑存置らしいけれど、果たして死刑についてどこら辺まで知って考えて、考えて、考えているのか。もし躊躇いもなく、第三者目線で、ただ因果応報により死刑存置を声高に叫ぶ人がいたら、一読だけしてほしい。

2016/01/08

Ikuto Nagura

死刑のない国ノルウェー。「ほとんどの犯罪は、幼年期の愛情不足、成長期の教育不足、現在の貧困の三つが原因で起きる。ならば刑罰とは何か。彼らに苦しみを与えることではない。彼らの不足を補うことが刑罰なのだ」と法務官僚が意義を語り、「いちばん辛いのはこの人だから」と被害者遺族が加害者の母親を抱きしめる。社会が進化するものならば、いつか日本にもこんな社会が実現するのであろうか。藤井の立場が被害者遺族の応報感情を考慮した条件付死刑存置論で、森の立場がヒューマニズムに基づいた死刑廃止論。ともに彼の国との差に愕然とする。

2016/01/10

ホシ

毎年、“死刑制度の賛否“というテーマで討論の授業を行っている。討論で交わされる議論と同じ内容が森氏と藤井氏との間でもなされており、死刑制度の問題には集約点がある事を再確認できた。私は死刑廃止に賛成だが、まずは我々が議論を尽くす必要性を感じた。可視化されない捜査・市場原理に基づいた報道・形骸化した裁判員裁判・国民の表層的な加害者と被害者への認識・冤罪でも責任を問われない警察と検察、そして裁判所。こうした問題を加味せず授業していた事を恥ずかしく思った。とにかく学生達が死刑を浅薄に考えないように授業したい。

2017/03/22

感想・レビューをもっと見る