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五代友厚 (河出文庫 お 33-1)

五代友厚 (河出文庫 お 33-1)

五代友厚 (河出文庫 お 33-1)

作家
織田作之助
出版社
河出書房新社
発売日
2016-01-22
ISBN
9784309414331
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五代友厚 (河出文庫 お 33-1) / 感想・レビュー

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厩戸皇子そっくりおじさん・寺

短編『蛍』しか読んだ事がなかった織田作之助。NHKが大河や朝ドラで扱うと、こうして珍しいものが復刻される。これがNHKの他局より長じた部分である。のちに何故これが復刻されたかわかる様に解説でディーン・フジオカに触れている岡崎武志は流石である。五代の幕末の青春を描いた表題作の小説と、伝記『大阪の指導者』の二編。一読。正直表題作はつまらなかった(笑)。織田作にガッカリしかけたが『大阪の指導者』は熱のある伝記で面白かった。織田の言う通り大阪の大恩人である。大阪愛の強い織田には自分だけのヒーローだったはずだ。

2016/02/09

優希

幕末、異色の志士として登場した五代友厚がいました。倒幕に貢献し、維新後は実業家として才覚を見せる。大阪に尽くしたこともあり、織田作にとっては思い入れのある人物なのでしょうね。大阪を愛する織田作だからこその五代友厚の姿がここにはいるのだと思います。

2024/02/17

里愛乍

織田作之助曰く「風貌がこのみに合い過ぎ」という五代友厚。「渋沢栄一は永く記憶され喧伝され、友厚は忘れられ黙殺されている」不公平だと彼はドラマチックに、また考察も絡めつつの史実を描く。織田作といえばこってりした大阪弁というイメージなので前編の九州弁はなかなかに新鮮(これもまたこってりなんですが!)ラストにある〈大阪の指導という証文を今日友厚の手から渡される人は、いかなる指導者であろうか。いかなる友厚が今日の大阪に現れるだろうか〉という言葉に心打たれる。先日選挙を終えたばかりの大阪、彼は今如何見てるだろう。

2020/11/05

どぶねずみ

『あさが来た』は観ておらず、『青天を衝け』で同じ俳優が演じているというこの人物、ディーン様がどれだけハマり役なのか気になって、伝記本を読まずにはいられなくなった。『青天を衝け』には私自身がだいぶハマったんだが、東の渋沢、西の五代と言われるほどのお方。早世してしまったので、渋沢ほど称えらえることがないのは残念だ。渋沢がパリ万博に行く前から他国に行っていた五代なので、攘夷派から命も狙われる危険な人生。そもそもカンパニーを渋沢に教えた人ではなかったか! これ1冊だけでは五代友厚を知るには物足りないな。

2022/07/26

てつのすけ

仕事の関係で知っている方が、「天外者」という映画制作に関わっておられたので、「五代友厚」を知った。 すでにAmazonでも観られるようだが、この前に、どのような人だったのかを知るため本書を読んだ。 大阪の再興に尽力された方だったとは! 映画を観るのが楽しみになってきた。

2022/10/10

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