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ヰタ・マキニカリス: 21世紀タルホスコープ (河出文庫 い 1-13 21世紀タルホスコープ)

ヰタ・マキニカリス: 21世紀タルホスコープ (河出文庫 い 1-13 21世紀タルホスコープ)

ヰタ・マキニカリス: 21世紀タルホスコープ (河出文庫 い 1-13 21世紀タルホスコープ)

作家
稲垣足穂
出版社
河出書房新社
発売日
2016-12-06
ISBN
9784309415000
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ヰタ・マキニカリス: 21世紀タルホスコープ (河出文庫 い 1-13 21世紀タルホスコープ) / 感想・レビュー

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うめ

和製千夜一夜物語。著者である足穂の歩みとともに進化し続け、そして今後は読み手の夢の中で進化し続ける物語。幻想的で美しいイメージの数々(和製スチームパンクと言っても良いかも)に想像がオーバーヒートするかのよう。多感な十代の頃ならばその世界にどっぷり浸かれたかもしれないが、今の年齢ではめくるめく幻想に当てられてしまって、少しずつ読み進めることしかできなかった。幻想や耽美に浸りたいときに気ままにページをめくりたい。タルホスコープとは言い得て妙で、豪華絢爛な万華鏡を覗く心地がした。

2018/08/28

那由多

心惹かれる言葉の連なりに誘われ、空想の産物から足穂の見た夢を覗き見したかのよう。たくさんの小さな天体が披露するのは泡沫だろうか。

2021/09/19

ジュンコ

タルホスコープ。コバルト色の虚無主義。足穂の感覚を楽しむ読書。

2018/10/17

駒子

幻想的でうっとりするような短編集。天体、飛行機、キネマ、少年など稲垣足穂の好むモチーフがちりばめられ、不思議な世界に夢中になって読んだ。特に「星を売る人」の、星の味わい方の素敵なことといったら。「黄漠奇聞」「星を造る人」「リビアの月夜」が好き。

2016/12/30

ふくしんづけ

気鋭にして最先端、そして難解。理解しようと努めてもすり抜ける。当たり前だ。空について、宇宙について、語っているのだから。飛行機を造り、宙への探求を志す者が男性ならば、飛行機そのものもまた男性であり、宇宙とは女性性の象徴とは捉えられぬだろうか。男にとって、女とは尽きることない探究心を突き動かされる果てなき宇宙である。当然だ。当たり前こそが、この宇宙の摂理なのだから。その言葉の元に帰結してしまう世界で、その理由を求めて生きている。

2019/12/29

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