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小川洋子の陶酔短篇箱 (河出文庫) (河出文庫 お 27-3)

小川洋子の陶酔短篇箱 (河出文庫) (河出文庫 お 27-3)

小川洋子の陶酔短篇箱 (河出文庫) (河出文庫 お 27-3)

作家
小川洋子
出版社
河出書房新社
発売日
2017-06-05
ISBN
9784309415369
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小川洋子の陶酔短篇箱 (河出文庫) (河出文庫 お 27-3) / 感想・レビュー

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青蓮

小川洋子さんが選んだ16篇の短編集。それぞれの作品に小川さんの解説エッセイつき。泉鏡花の「外科室」、梶井基次郎の「愛撫」、中井英夫の「牧神の春」、色川武大の「雀」、岸本佐知子の「ラプンツェル未遂事件」など既読もありつつ、私好みの作品が満載。小川さんのセンスというか、チョイスが素敵なアンソロジーでした。初めて読んで気に入ったのは日和聡子の「行方」。この方の他の作品も読んでみたい。

2017/09/14

rico

収められた16の短編はほぼ初読。読みやすいものばかりではないけど、1つ読んで、それぞれの作品につけられた小川さんの解説(エッセイ)に「あ、そういうことなんだ」て、また読みなおす。楽しい。グロテスクなまでの身体へのこだわり、どこともつかない世界のあわいを漂っている感覚など、小川作品を構成する要素のかけらがうっすら見えるのも嬉しくて。今回は「雀」「行方」が印象に残ったけど、次読むときにはまた違った作品に魅かれそうな予感。読友さん絶賛の庄野潤三も気になる。カバー絵同様、芳醇なワインのようなアンソロジーです。

2021/09/23

コットン

小川洋子の選んだ16の有名作家による短編で厳選された作品。例えば中井英夫著『牧神の春』:主人公が牧神に変身しニンフに会うわけだが牧神に変身する迄の自然で手早い話の運び方が良い。木山捷平著『逢びき』:私と細君との、どことなくトボけた会話に昭和を感じる。各作品の後ろに小川洋子の解説エッセイがあるのも面白い

2024/03/06

佐島楓

エロティックで、幻想的な短編集。日本の近代文学作家による作品が多い。一番おそろしいのは、作品ひとつひとつに付記された小川さんの解説エッセイかも。

2017/06/12

里愛乍

独特の世界観でもって編まれた、小川洋子氏による短篇集。何作かの既読作品も収められていましたが、一冊に纏められるとまた違った感覚を受けるのは各小説のあとに続く解説エッセイによるものであろう。まるで綺麗なオチのようにバラバラに発表されたはずの小説たちが、いかにもこの一冊のための作品のように、ひとつの箱に収まった。大変美味しく、楽しませていただきました。

2022/08/30

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