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寝ても覚めても: 増補新版 (河出文庫)

寝ても覚めても: 増補新版 (河出文庫)

寝ても覚めても: 増補新版 (河出文庫)

作家
柴崎友香
出版社
河出書房新社
発売日
2018-06-05
ISBN
9784309416182
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あらすじ

話題の映画原作、待望の増補新版!

濱口竜介監督 東出昌大主演
第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品
2018年9月1日全国公開

運命の人は二人いた……

芥川賞作家の代表長篇に加え、
森泉岳土のマンガとコラボした魅惑の書き下ろし小説を収録。

謎の男・麦に出会いたちまち恋に落ちた朝子。だが彼はほどなく姿を消す。三年後、東京に引っ越した朝子は、麦に生き写しの男と出会う……そっくりだから好きになったのか?好きになったから、そっくりに見えるのか?運命の恋を描く野間文芸新人賞受賞作。

寝ても覚めても: 増補新版 (河出文庫) / 感想・レビュー

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ケンイチミズバ

大事な人をそして大事な人も含めた周囲を傷つけた認識が欠落してる。わがままにも程があるが、呆れた自分本意は恋とか恋愛ではよくあることなのだけれど。この女性の場合、無表情な語り口が怖いし、壊れてる?ともとれた。カメラ女子がファインダーから見た目線で綴る街や人や空模様は「のようなもの」で街をぶらつく落語家のしんととちゃんを思い出した。心象風景がたくさんあって物語はすかすかで。ただし、この恋愛は写真に添えたコメントみたいな捉え方がよいのかも。そう、だから映画なんだろう。こんなに魅力のないヒロインは初めてだなあ。

2018/09/25

佐島楓@勉強中

何か、もしくは誰かを所有したいという欲望。他人を傷つけてでも、自分の一番欲しいものを優先する身勝手さ。主人公は、そんな感情に忠実であるように見える。少し狂気を感じるほどに。でも、誰しもがそんなところを持ち合わせているとも思う。欲しくても手に入れられないもののほうが、圧倒的に多いのだから。

2018/06/20

りつこ

恋愛の空気感を写実的に描くとこんな風になるのかな。朝子が麦に初めて会ったとき。長い手足、低い声、そして自分に向けられた笑顔。花火の火花が散ったのは幻想なのか比喩なのか。一方的だけど完璧な「恋」。自分があるようでないような朝子はもともとそういう人間だったのか麦との恋愛でそうなってしまったのかは不明だが、亮平にとっての朝子は朝子にとっての麦だったのか、あるいはもう少しリアルだったのか。後ろめたさを感じるくらい麦と亮平が同じ顔に見えていた朝子が、麦を見て「違う」と気づく瞬間。わかる気がする。映画も見てみたいな。

2019/01/08

olive

自分の中の宮川大輔が叫ぶ。コレあかんやつや!この女、あかんやつ。恋に落ちた男が姿を消し三年後。そっくりな顔の男と出会う。これは!「冬ソナ」か?純愛か?と思えば、ホラーだった。恋という勘違いを信じ切れなかった女が選んだ答えは?その答えも、この女ならまた覆しそうにあやふやに見えるのもまた恋なのだろう。人の(本質)見えている部分なんてカメラレンズ越しに見える一部分のようなものなんだろうなぁ~だから執着したくなる。ミョーに癖になる一冊で した。

2018/09/24

ぱなま(さなぎ)

同じところにいて同じものを見てたはずなのに、一緒にいただれかが見ていたのは違うもので、それが怖くて悲しくて一緒に見たもののことを話すのを避けたこともあった。けれどそれこそが過去の表出なのだ。人は人の顔を造形ではなく表情で見ているのだという。ティーバッグのお茶は放っておくとカビが生える。子どもを産んで人をひとりこの世に発生さすのはなんだか怖い。整形前の写真と比較してあげつらう人もいるけど本人にとっては整形前後で顔が違うのは当たり前のことだ。なにが人としてだめと思うのかは単なる過去の蓄積にすぎない。

2018/08/25

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