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呪文 (河出文庫)

呪文 (河出文庫)

呪文 (河出文庫)

作家
星野智幸
出版社
河出書房新社
発売日
2018-09-05
ISBN
9784309416328
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呪文 (河出文庫) / 感想・レビュー

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かみぶくろ

いい感じに陰険で楽しく読めた。この作者はクズの生態を余すところなく熟知している。そしてそんなクズの原料とは、何者にもなれずに承認を求めてもがく我々が、身の内に潜ませている黒い何かだ。だから物語の範囲は一つの商店街の中で起るいざこざでしかないないのに、そのテーマは、現代日本、果ては不寛容がはびこる世界の隅々まで普遍化して照射する。言葉って、つくづく呪いと紙一重だと思う。

2018/10/21

はじめさん

桐野夏生の紹介帯につられて。/ どこにでもある商店街。オシャレ系の雑貨や飲食店は短期間で潰れ、昔からの店でもジリ貧だが、生え抜きと余所者との溝もある…そんな中、若手の旗手として居酒屋を経営する男の店に現れたクレーマー「ディスラー総統」により、ある事ない事がネットに書き殴られ、たちまち炎上→押し寄せるネット民…組合でちょうど男の改革案に反対していた古参により槍玉にあげられるが、それは居酒屋男の罠。たちまち世論を取り込み、逆に客が溢れ商店街全体が活気づく。シンパたちをまとめた男の次なる狙いは。「正義」とは?

2018/10/31

ネムル

ネットでのヘイトと容易に煽動される大衆。どこかで見たような、見飽きたような言説とぺらい登場人物。この手垢のついたぺらさが作品に説得力を与えている一方で、この手垢を小説がいかに乗り越えうるかというジレンマに目をつむっている印象を受ける。端的にいって、全く面白くない。

2019/01/10

ミヤッチ

ずっと気になっていた小説。ネットの口コミの力の怖さ。

2019/02/03

シキモリ

寂れゆく商店街に生じた小さな波紋、その余波は町に思い掛けぬ好機を齎すが、次第に町の自警団【未来系】が暴走し始める―。序盤は町おこし小説の様相を呈するが、中盤以降は町の権力者による選民思想が展開されていく。主人公・霧生やうらぶれた若者達は洗脳され、意義ある死に魅入られるが、隣人・湯北氏はそこに一石を投じる。今の苦しみから逃れる為の死よりも、長く険しい生にしがみつく勇気が蔓延する【呪い】に争う力を産み出す。多数派に流されることなく、少数派の自分を信じる力は未来を創る礎となる。著者の強いメッセージを感じる作品。

2020/11/26

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