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青が破れる (河出文庫)

青が破れる (河出文庫)

青が破れる (河出文庫)

作家
町屋良平
出版社
河出書房新社
発売日
2019-02-05
ISBN
9784309416649
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あらすじ

その冬、おれの身近で三人の大切なひとが死んだ――究極のボクシング小説!第53回文藝賞受賞のデビュー作。尾崎世界観氏との対談、マキヒロチ氏によるマンガ「青が破れる」を併録。

青が破れる (河出文庫) / 感想・レビュー

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がじゅまる

表題作「青が破れる」は、清々しさと悲哀が奇妙にも胸に残る秀作だった。本当に良かった。ハルオととう子は、いつか来る破滅を思いながら、残されたわずかな時間さえ、第三者を介してしかコミュニケーションをとれない。秋吉は、夏澄にわかってもらえない悲しさを嘆きながら、その実、相手の抱えるものを何一つ理解できていない。どうしてみんな、こんなにも不器用なのだろうか。何度も読み返したい世界観だ。

2019/03/06

今年芥川賞を受賞された町屋良平さん。初読みでした。掴めそうで掴めない、そんなような小説で読了感は不思議です。他作品も読んでみたいです。

2019/02/08

ちぇけら

体温が水のようできもちいい。もう長くないんだ。ことばが耳のとおいところから聴こえる。ひふとひふがぼくときみの境界線になるのか、わからない。なんど交わっても交わらなくても。ひふの内側はいつも濡れていて痺れる、殴って殴られてそれでも殴って。もう死ぬのにだれかのことをおもってなみだを流す、まどを全開にして。月は見えなくて、痩せほそったきみは笑っていた。4Hの鉛筆で、ひとり部屋でひいたとても細い線、死はその線の両側にひそんでいる。震えて、恐くて、どうにもならなくて、いつか線のない空白に、吸いこまれる。

2019/02/21

かば

町屋良平は身体性の作家だ。従来の小説が往々として焦点を当ててきた内面というものを直接描写することは少ない。しかし彼は、些細なほど小さな体躯の動きまで描写することで、精神の機微を体現する。一見無機質な印象ではあるが、(精神と身体の統合としての)人という存在をしっかりと書き上げている。そこがクール。

2019/02/06

キビ

たまに こういう作品に出会うからやっぱり本読みはやめられない…。どこがどう良いとかじゃなくて、どこも良いから仕方ない。空気とか言葉とか感覚とか、とにかくなんか好き。好きだから仕方ない。「おれは、ブラックホールだから。」「彼女のほとんどは読書していたし…」ラストの尾崎世界観との対談も見事。

2019/02/23

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