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死者の輪舞 (河出文庫 あ 28-4)

死者の輪舞 (河出文庫 あ 28-4)

死者の輪舞 (河出文庫 あ 28-4)

作家
泡坂妻夫
出版社
河出書房新社
発売日
2019-02-06
ISBN
9784309416656
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死者の輪舞 (河出文庫 あ 28-4) / 感想・レビュー

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HANA

競馬場で起きた殺人、その手口から犯人の逮捕は時間の問題と思われたが、その容疑者もまた…。と次から次へと巻き起こる連続殺人はまさに輪舞。クリスティの某作品を思い起こしたけど、本作品は「容疑者が次から次へと殺される」(公式の粗筋でネタバレに非ず)という各事件ごと繋がりがあり、それでもその背後関係が見えないという部分が非常に面白い。特にある一言とある不自然さから真相に迫る部分は思わず膝を打ちました。ラストも秀逸。あとこの著者の他の例に漏れず、探偵役がきわめて個性的でその点でも楽しめた。フロスト警部思い出すなあ。

2019/02/20

hnzwd

若干時代は感じるものの、複数人による連環殺人というのは魅力。解決が想像できちゃうのは、最近の本格が狙い過ぎだからでしょうね。。とはいえ、お手本のような伏線は凄い。流石としか言いようがありませんでした。

2019/08/20

geshi

殺人が起こり犯人があっさり分かっても、その犯人が殺されてしまうリレー殺人事件がテンポよく展開してそのリズムに乗せられる。偶然の事故や鎖の欠けなどひねりを加えた先の見えないストーリーテリングが流石のうまさ。下品で怠け者なのにキレる海方の強烈なキャラクターもさることながら、それを白い目で見ながら感化されて徐々に怠け癖がついていく小湊も面白い。笑いが押しつけがましくないのが泡坂さん作品だよなぁ。派手な見せ場の裏側で確かに伏線を張っていることに気付かせないマジックのような手際が光る。

2019/03/11

いっくん

海方・小湊シリーズ1作目。競馬レースの最中、一人の男が刺殺された。手口から直ぐに容疑者は判明したが…。てっきり短編だと思って読み始めたら、長編でした^^;薄い割には人が次々と登場してくるから始めはついていけるか心配になりましたが杞憂でした。本作の企みは途中で(初めから?)わかってしまうけど、これも職人技でしょうか。展開が面白くて飽きさせないのが驚異的。鷹の件はちと苦しいけど…(笑)下衆で敏腕刑事の海方惣稔がまた特異なキャラで『毒薬の輪舞』も楽しみです(^_^*)

2019/04/20

Ayah Book

輪舞シリーズ一作目。キモかわいい(?)実は切れ者刑事海方と、新人の小湊刑事の本格ミステリ。他の方も書いている通り、犯人は分かりやすいかとも思いますが、輪舞のような殺人のアイデアが楽しくて(不謹慎ですが)読ませる。ユーモア・ミステリという感じだろうか。リアリティとかは置いといて、この時代の雰囲気を味わいたい。

2022/09/21

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