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日本怪談集 奇妙な場所 (河出文庫)

日本怪談集 奇妙な場所 (河出文庫)

日本怪談集 奇妙な場所 (河出文庫)

作家
種村季弘
出版社
河出書房新社
発売日
2019-03-09
ISBN
9784309416748
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日本怪談集 奇妙な場所 (河出文庫) / 感想・レビュー

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mii22.

不思議な話であったり、気味の悪い話であったり、ぞっとするような震え上がるような怖さはないが日本らしい薄暗く湿度の高い怪奇譚。一番怖かったのは筒井康隆/母子像、好みの話は吉行淳之介/出口と泉鏡花/雪霊続記、淫靡な感じの小田仁二郎/鯉の巴も強烈な印象を残す。家、坂、沼…嫌な感じで近よりたくないのに何故か気になる場所や幽霊がよく現れそうな川や橋や旅館など、誰にでも近寄りがたいけど気になる奇妙な場所があるはず。そこでは自分の妄想が恐怖となって姿を現すことだってあるのかも。

2020/08/25

HANA

名アンソロジーの復刊。上巻には家や坂等の場所に関する作品中心にまとめられている。鴎外、鏡花といった大家から刊行時の新人まで、幽霊屋敷からメタな作品まで、収められている範囲は幅広い。アンソロジーだけあり何度も読み返した作品も多め。筒井や百鬼園先生、足穂に八雲等は何度読み返してもその薄気味悪さやノスタルジアに絡み取られるような心地がするし、初めて読む作品「鯉の巴」はお約束とエロティシズムに「わたしの赤マント」は都市伝説という題材と構成に舌を巻く。怪談は文芸の至極であるという事を思い出させてくれる一冊であった。

2019/08/09

Kouro-hou

種村季弘のアンソロジーの復刻版。買ってみて上下巻の上だった事に気づく。どこかに上巻って書いて欲しいw 家や坂などそれぞれ場所がテーマの作品が集う珍しいセレクトで楽しい。(霊や身体は下巻) 森鴎外や泉鏡花などの文豪や筒井康隆、笹沢佐保のメジャーどころ多数。怪談とはただコワイ話をすればいいわけではないとか表現、構成の技術など短篇ならでは技巧も楽しめる。意外と学校の読書感想文に向いてそうと思ったりも。お気に入りは油断して正体さらすのが愛らしいw日影丈吉「ひこばえ」、最後の投げっぱなしが笑えて怖い「終の岩屋」。

2020/01/15

そふぃあ

場所をテーマにした怪談アンソロジー。日本怪談はねっとりとしていて、夏の蒸し暑さによく合う。やっぱり怖い話は夏に読みたくなる。 吉行淳之介「出口」:何故男が軟禁されているのか説明がないのも鰻屋夫妻が終に出てこないのも不気味で、じっとりと怖かった。火野葦平「紅皿」:河童が主人公の怪談。人間が出てこないとどこかコミカルな心地がする。「鯉の巴」:エロティシズムがねっとりとしていて良い。「終の岩屋」:出典が『能登怪異譚』とあって、どうりで地元の方言と似ているなと思った。この岩屋があるなら行ってみたい。

2020/06/26

澤水月

稲垣足穂「山ン本五郎左衛門、只今退散仕る」久々再読。カタカナ読み難いが面白…ん? 初読時はスルーしてたが大正期〜の人だからじゃなくこれ、今の椎名林檎的なんちゃって擬古文やん! 江戸中期なのに時間表記は「10時」、送り仮名も現代だし極め付きは稲生家前に「アイスキャンデー屋」w そんな爺様が青年期、まだ仲良い佐藤春夫の世話をし「化物屋敷」にいて興趣。筒井の母子像は何度読んでも名作。吉行淳之介「出口」のむせ返る多重閉塞。唯一未知、小田仁三郎「鯉の巴」はブっ飛び…当たり前に陸に上がる鯉と…入れたら冷たいってあなた

2020/05/22

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