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いつも夢をみていた: よく食べよく歌いよく生きた巴里東京ぐらし (河出文庫)

いつも夢をみていた: よく食べよく歌いよく生きた巴里東京ぐらし (河出文庫)

いつも夢をみていた: よく食べよく歌いよく生きた巴里東京ぐらし (河出文庫)

作家
石井好子
出版社
河出書房新社
発売日
2020-08-05
ISBN
9784309417646
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いつも夢をみていた: よく食べよく歌いよく生きた巴里東京ぐらし (河出文庫) / 感想・レビュー

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ほほほ

シャンソン歌手石井好子さんの自叙伝。ご本人が書かれたものではなく、インタビューによって聞き書きされたもの。石井さんの文章はいつもとても読みやすく引き込まれるのですが、聞き書きの語り口調でもそれは同じで、あっという間に読み終えました。華やかで強く明るく朗らかなお嬢様というイメージでしたが、2010年に亡くなられた後に刊行された「女ひとりの巴里ぐらし」やその他のエッセイを読んで初めて石井さんの暗い部分を知り始め、そしてその中でもこの本は一番胸がつまるお話が多かったです。知れば知るほど石井さんを好きになります。

2021/04/18

あんこ

恥ずかしながら一度読んだエッセイの印象が強く、「オムレツの人」と覚えていた石井さん。カワカミさんの解説があったので手に取りました。明け透けなく、愉快な人だったんだろう。文章のところどころに勝気なところも垣間見えました。生まれは去ることながら、交友関係も驚く程に豊かで華やか。嫉妬の対象となりかねない人生録ですが、このエッセイには一人の人間としてがむしゃらに生きていた、という力強さと明るさだけではないほの暗さも描かれていました。

2020/08/26

Inzaghico

自著だと華やかな部分が前面に出ていたが、聞き書きだと離婚や再婚時の葛藤、事務所運営の苦労などがはっきりと語られていて、別の面が見えてくる。初婚のときの苦労話は目を覆いたくなる。知り合いのコメディアンに「佐藤愛子とお前ほど哀れなやつはいない」と言われたエピソードが出てくるが、佐藤愛子も石井好子も女傑、という言葉が似合う。佐藤愛子はしゃかりきになって働いて夫の借金を返したし。

2020/12/05

りえぞう

◎。この人の本を読んだのは初めてだが、ものすごーく恵まれた環境で、七光りをものともせずに(?)楽し気に暮らしていると思ったら、後半はかなり暗かった。亡くなったのは肝不全で、決して長生きとは言えない年齢だったと思うが、やはり飲んじゃったんだなあ、辛くて。この年代、この環境はうらやましいけれど、楽しいことばかりではないものだな。

2024/01/09

ひつじパパ

石井さんの人生は、華やかで悲しい事もあった波乱万丈な人生だなと感じた。でも暗い人生の期間があったのに、何かライトが常に彼女の人生を照らしているような感じ。読者の僕は彼女の人生は特別だよ、生まれた時から、、と遠い他人事にする事なく、何か僕も彼女から真似出来る事はないか?と躍起になって読書中ヒントを探したが、見つからず。でも、一つだけは言える。彼女は楽天的で、おおらか。もしかしたら、そういう部分で運を味方につけたのかもしれない。

2021/11/13

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