生きてしまった 太宰治×ミステリ (河出文庫)
生きてしまった 太宰治×ミステリ (河出文庫) / 感想・レビュー
オールド・ボリシェビク
「ミステリ」という括りで、太宰治の短編をまとめたアンソロジー。1933年発表の「魚服記」から死の2カ月前、1948年4月発表の「女類」まで15篇が収められているが、何より私は太宰の文章の端正さに感心するのだよな。そしてプロット展開の軽やかさ。決して「ミステリ」ではないのだけど、「ミステリ」のようにも読める。そういう作家の巧さを満喫するには最適の一冊でした。
2022/05/26
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