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ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい (河出文庫)

ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい (河出文庫)

ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい (河出文庫)

作家
大前粟生
出版社
河出書房新社
発売日
2023-01-06
ISBN
9784309419350
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Aマッソ・加納愛子と大前粟生が小説を書き始めたきっかけは? 別所哲也をモデレーターに、“短編”作品を語る周年記念イベントレポート

 短い表現の中にメッセージを凝縮した「短編」の面白さを、「小説」と「映画」の両面から語り合う——そんな一夜のイベントが実現した。2月22日にLIFORK Harajukuで開催された「BOOK SHORTS 10周年×ブリリア ショートショートシアター オンライン6周年記念 アニバーサリーパーティー」である。

 このイベントでは2つのカルチャーがコラボレーション。そのうちの1つ「BOOK SHORTS」とは、国際短編映画祭ショートショート フィルムフェスティバル&アジア(SSFF & ASIA)が展開する短編小説公募プロジェクト。10年間で1万7000点以上の短編小説が応募され、優秀作品はSSFF & ASIAの監督たちと共にショートフィルム化されてきた。

 一方、「ブリリア ショートショートシアターオンライン(BSSTO)」とは、SSFF & ASIAと連動しながら、世界のショートフィルムを配信するオンライン映画館。6周年を迎えた今年までに300点以上の作品を配信し、ショートフィルム好きの拡大を図ってきた。現在では登録ユーザー数が11万人を超えて…

2024/3/8

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ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい (河出文庫) / 感想・レビュー

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konoha

フワフワしてそうなのに意外と強くてしっかりしてる。表題作はぬいぐるみサークルの七森が麦戸ちゃんを好きなのに白城と付き合う。素直に幸せになれない苦しくて恥ずかしい青春。3人があっさりしていてかわいい。行方不明の妹にラインを送り続ける「たのしいことに水と気づく」がとても好き。男女や恋愛による差別に加担していることに苦しむ人たち。ぬいぐるみや水には本音が話せて人を傷つけないことを大事にする。一見優しいけれど、本当の優しさについて考えてしまう。不思議な世界観、鋭い問題意識が光る。他の作品も読んでみたい。

2023/04/01

さくら★もち

表題作はぬいぐるみとしゃべるサークルに所属する大学生の日々が描かれた物語。人が何に喜び何に傷つくのか。その場のノリに合わせることでいかに心が擦り減るか。相手がどう思うかを先回りしすぎて苦しい思いをする七森と麦戸。人より多く傷つくふたりを見守る白城。それぞれの持つやさしさに泣きそうになった。他の3編も他人に合わせることに疲れやつらさを抱く人の物語。どれも人の発言や態度、あたりまえとされている物事へのなんとも言えない違和感が言語化されていて凄いなと思った。「大丈夫」って便利だけどいちばん難しい言葉だな。

2023/02/18

ichi

☆4

2023/11/25

葵@晴読雨読

初読み作家さん。優しい人が傷つかず生きやすい世界になりますように。私にもぬいサーみたいな場所がほしいな。

2024/02/03

めえめえ

映画が公開中ですが観に行けそうも無いので原作を先に読みました。京都のある大学のぬいぐるみサークルが舞台。繊細で生きづらく、人と話すのが苦手な若者たちがぬいぐるみに話を聞いてもらっています。ジェンダーレスの要素もあり誰もが優しくふわふわした作品でした。表題の他にも短編が3本。どれも作者の独特な世界を映し出していました。

2023/04/26

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