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死をポケットに入れて (河出文庫 フ 3-3)

死をポケットに入れて (河出文庫 フ 3-3)

死をポケットに入れて (河出文庫 フ 3-3)

作家
チャールズ・ブコウスキー
中川五郎
ロバート・クラム
出版社
河出書房新社
発売日
2010-08-03
ISBN
9784309462189
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乃木坂46 鈴木絢音 チャールズ・ブコウスキー、中島らもなど自分自身と真逆の作家が好きな理由【私の愛読書】

 乃木坂46の鈴木絢音さんは、辞書を読むのが好きだという。辞書好きが高じて、辞書作りに携わる人々との対談を収録した著作『言葉の海をさまよう』が3月7日に発売された。多忙ななか、今でも毎週のように本屋に行くという鈴木さんは、辞書以外にどんな本を読んでいるのだろうか。

 さまざまな分野で活躍する著名人にお気に入りの本を紹介してもらう連載企画「私の愛読書」。今回は、乃木坂46の鈴木絢音さんにご登場いただいた。彼女の意外な一面を知ることができるセレクトをインタビューと共にお届けする。

(取材・文=金沢俊吾)

『死をポケットに入れて』

鈴木:どうしよう。愛読書、いっぱいあるんですけれど、1冊だけですか?

――いえ、何冊でも大丈夫です。

鈴木:どうしようかな……ちょうど今読んでいる本はチャールズ・ブコウスキーの『死をポケットに入れて』です。私、中島らもさんがめちゃくちゃ好きで、一気に読まずになるべく長い人生をかけて読んでいこうと決めているんです。そんななか、ブコウスキーは中島らもにちょっと似てるところがあるなと感じて好きになりました。

『死をポケットに入れて』(チ…

2023/3/16

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死をポケットに入れて (河出文庫 フ 3-3) / 感想・レビュー

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やいっち

ブコウスキーが亡くなったのは94年3月、73歳で。この日記風作品が書かれたのは、彼が70歳の頃か。日記の日付けは91年になっている。売れ出して貧乏生活から抜けたしたようだ。50歳を超えての売れっ子ぶりに戸惑い気味。人目を避けて、それとも頭を空っぽにするためにか、競馬に明け暮れる。出始めたパソコン(アップルか)との相性が良かったようでペンも進む(キーボードが快調)。

2020/12/14

masa

人生に最終的な勝者などいない。二十代の頃、競馬場で辿り着いた真理だ。馬券とは敗北の前売りで、実際に僕は応援すべき本命に裏切られることを期待してレースを眺めることさえあった。周りには何かを欲しがる連中が沢山いたが、僕を夢中にさせたのは何かを失うことだった。常軌を逸した飲酒で胡散臭い現実から逃避した。酩酊することで深層心理に沈んだことばのかけらを探そうとした。予想外が欲しかった。過去に当てた大穴になど何の意味もない。大切なのは常に次のレースだ。裏の出続けたコインでも、次のトスで表が出る確率は同じ1/2なのだ。

2020/01/13

Y2K☮

再読。遺作である「パルプ」を読んだ後だから、彼の創作に対する自力本願の執念がいっそう身に沁みる。音楽はクラシックしか認めないなど気難しい自信家。でもマッカラーズを賞賛しているし唯我独尊ってわけでもない。むしろ他人はどうでもよく、競う相手は過去の自分。カネは必要だが大金名声に興味0。ヒット作の二番煎じなど言語道断。求めるのは「今日」に懸ける熱、斬新な挑戦、己の内から引きずり出した言葉で織り成す筋の通った文体。人生に唾を吐き、他者を遠ざけ、それでも書くことがあれば生きていける。ありがとよ爺さん。勇気を貰えた。

2016/08/01

とびほびこび

パルプの次に読んだので、落ち着いた印象を受ける。日記というよりもエッセイに近い感じ。自堕落な日常をとうとうと書き綴った日もあれば、ファンキーな行動と思考の中にもゆっくりと近付きつつあるそれに対するまどろみを垣間見る日もある。そんな中でも印象に残る「がらにもなく不朽の名声に思いを巡らす事などくそくらえだ。行動と挑戦の中にこそ栄光はある。死などどうだっていい、大切なのは今日、今日、今日なのだ。」 読んだタイミングにもよるのだろうが、この言葉で最近落ち込みがちな心に喝を入れられた気がする。

2015/01/13

Mishima

33日分の日記の形をとっているが、ブコウスキーの考えが盛られたエッセイ集。当時、彼は71才であり体調も万全でなかったらしく連続した日記ではない。初読みブコウスキー。最初の2日分読んで「これは好き」と思った。かなり前「バーフライ」というミッキーローク主演の映画をみたが、彼の脚本だったのだとおそまきながら知った。なるほど。また、時折挟まれるイラスト(ロバート・クラム作)も琴線に触れるものだった。彼は著者と親しい仲だったようで、ここからも著者の人となりをうかがい知ることができる。破天荒なまっすぐさ。

2016/03/06

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