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ブレストの乱暴者 (河出文庫)

ブレストの乱暴者 (河出文庫)

ブレストの乱暴者 (河出文庫)

作家
ジャン・ジュネ
Jean Genet
渋澤龍彦
出版社
河出書房新社
発売日
2002-12-01
ISBN
9784309462240
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ブレストの乱暴者 (河出文庫) / 感想・レビュー

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優希

愛と裏切りが奇跡的に融合し、独特の甘美で乱暴な世界を作り出していると思います。殺しあうほどの嫌悪感が狂気ともいう同性愛に結びつく魔術に引き込まれました。増殖するように生まれる自己の輪舞が低俗であり高尚、醜くありながらも美しい独特の色彩を描きだしています。艶やかで甘美な男たちの暴力的な姿に圧倒的な力を感じました。

2018/01/15

A_kiriko

美少年を審美的存在として解釈するなら、それはただ存在を飾るためだけの虚偽の美でしかない。セブロン少尉はクレルを正面から窃視する。フリギアの美少年クレルは無垢な微笑で少尉の視線を盗み返し、彼らはお互いの眼差しの中で交接する。ここにキリスト教神学の薄汚れた堕落とは無縁のサディスティックな侵犯の快楽が、ソクラテス的少年愛の祭壇に捧げられる。エディプス理論の逆照射によるダンディズムの極致。永遠の美少年である心理学者ジュネは、古代ギリシア的倫理学による、神聖なペデラスティの秘密を花々の優美の言葉で描いてみせた。

2020/08/11

彩菜

セブロン少尉の同性愛故の孤独から生まれたと書かれる主人公クレル。少尉が密かに愛する水兵で犯罪者の彼はブレストで殺人と盗みを犯し、彼なりの贖罪に同性愛の世界に入る。そこに愛はないと作者は書くので少尉同様孤独だが愛し合う程瓜二つの弟がいて一人ではない。又彼は盗みを聖化する為自分の一部とも思う友を生け贄にする。警察は少尉の不安を映すように同性愛者を犯人として探し、クレルに友達だと言われた翌日逮捕された少尉は自らも彼の罪を被ってしまう。少尉は彼の一部とされ自身もそう望んだんだろうか。孤独だが一人ではない愛する男、

2018/10/08

WindyMinamy

殺し合いをするほど憎み合っていることが、近親相姦的なほどに絡みつくような愛で結ばれていることと両立しうるジュネの世界。犯罪、裏切り、同性愛が自己増殖的に次々と自らの分身である男たちを作り出し、乱舞させる。ジュネはなぜか〈花〉と〈男〉を結びつける(「薔薇色」もお気に入りのようだ)が、その〈花〉のもつ、むせかえるように分泌される芳香、みずみずしい艶やかな肉感、曲線美を極め尽くしながら反り返って伸びていく姿形、そしてやがて腐乱しきって毒を孕むようになるその様は、まさにジュネの描く男たちそのものであった。

2015/05/22

おじょー

ケレル観なきゃ!次は葬列読もうッと♪やっぱジュネ好きだな~~~♡♡♡しかも今回は非常に萌えた………(///∇///)はぁ♡♡♡♡♡

2012/09/10

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