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差異と反復〈下〉 (河出文庫)

差異と反復〈下〉 (河出文庫)

差異と反復〈下〉 (河出文庫)

作家
ジル・ドゥルーズ
Gilles Deleuze
財津 理
出版社
河出書房新社
発売日
2007-10-01
ISBN
9784309462974
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差異と反復〈下〉 (河出文庫) / 感想・レビュー

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A_kiriko

著者ドゥルーズのひそみに倣って戦略的誤読をしてみると、「差異と反復」の真のテーマは、ジョジョの奇妙な冒険第6部ストーンオーシャンのラスボスであるエンリコ・プッチのスタンド能力「メイド・イン・ヘヴン」の完成形に最高にはまっていくように思う。「天国への階段」(天国へといたる道程)は、再創造というより反創世に近い。欺瞞の帝国である社会、暴力そのものである世界に対して書くことで挑んでいるドゥルーズは、神を狙撃するために神のシナリオを脱構築して、暴露でも告発でもなく、真の再創造による反創世を鮮やかに仕掛けてみせる。

2019/11/22

wadaya

我々が通常「差異」という場合、表象=再現前化された同一性=錯覚としての差異である。差異とは何か考える前に「反復」について考える。ドゥルーズによれば反復は三度折り畳まれる。一度目はその瞬間に、二度目は過去の物として、三度目は未来への永遠回帰として。そして三度目の反復と初めの二つとの間に境界線があり、それが差異だと言っている。つまり差異は反復と共にしか存在しない。では最初に反復されるものは何か?それは恐らく(理念=イデア)のことを指している。しかしこの場合のイデアとは形而上学的なものを指していない。(続く)

2018/01/06

記憶喪失した男

イデアの内部に差異があるとしている。そこまでイデア論なのか。ディオニソスや永劫回帰がニーチェの哲学で重要だとは思わない。

2017/10/05

壱萬弐仟縁冊

解説によると、ドゥルーズはポスト構造主義者というレッテルを拒否している(392ページ)。ポスト構造主義とは、フランス知識人ではなく、英語圏の批評家の内輪問題らしい(393ページ)。本文で気になるのは、「経済とは、社会的弁証法そのものであり、(略)既定の社会について立てられる諸問題の総体、あるいは既定の社会についての総合的かつ問題提起的な場である」(56ページ)。そして、「社会問題は、経済的な問題としてしか存在しない」(57ページ)との指摘は、味がある。格差や不平等がその本質だからである。貧富の差異が重要。

2012/07/15

井蛙

差異は概念的差異に、反復は概念なき裸の反復に還元されることはない。そうでなければ差異や反復について思考することすらできないだろう。諸々の理念とは差異化=微分化された多様体なのであって、つまり潜在的なものである(そして潜在的なものは実在的であるのだ)。この理念が異化=分化作用を受けることによって一つの個体が現動的なものとして生成する。この個体とは主体ではけしてない。それは特異な、モデルなきシミュラクルだ。こうした個体を生み出す限りにおいて理念の存在とは形相的に多様であったとしても一義的なものなのである。

2018/04/28

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