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ボルヘス怪奇譚集 (河出文庫)

ボルヘス怪奇譚集 (河出文庫)

ボルヘス怪奇譚集 (河出文庫)

作家
Jorge Luis Borges
Adolfo Bioy Casares
ホルヘ・ルイス・ボルヘス
アドルフォ・ビオイ・カサーレス
柳瀬尚紀
出版社
河出書房新社
発売日
2018-04-06
ISBN
9784309464695
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ボルヘス怪奇譚集 (河出文庫) / 感想・レビュー

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蓮子

物語の精髄は本書の小品のうちにあるーー古代ローマ、インドの故事、中国の故事や千夜一夜物語からカフカ、ポオなどの古今東西の書物から選び抜かれた92の短くて途方ない話を集めた作品集。それぞれがとても短いので、さらっと読めてしまう部分もあるけれど、短い故に言葉が持つ深い意味、鋭く突き刺さるような物語の余韻があります。この作品集の中にはボルヘスかカサーレスの創作である作品がしれっと混じっていると言う遊び心も楽しい。そしてまた古来より人々が創り出し紡いで受け継がれた沢山の物語の血脈にロマンを感じます。素晴らしい本。

2018/05/21

藤月はな(灯れ松明の火)

知の巨匠、ボルヘスがカサーレスと編纂した世界中の不思議で奇妙な物語の断片たち。一度、読んだだけじゃ、分からない。でも何度も読んで「分かった!」、「でも何か違うような・・・・」と噛み締めたくなるような馥郁さと芳醇さと奥深さがある。そして「荘子」など、知っている話でもそれがどこの国の人が語り直したのかで違うようにも見えるのも不思議だ。

2018/09/07

あも

図書館に勤めていた時代のボルヘスが、古今東西の奇譚を蒐集した短編集。ギリシャ神話、千夜一夜物語、胡蝶の夢に代表される老荘の挿話。O・ヘンリーやカフカ、果ては葛飾北斎のエピソードまで。長くて3頁程度、短ければ1行のものさえある。時代も国もバラバラの不思議で幻想的な物語たち。意味不明な話もあるが、深く考えずに雰囲気に浸るのも心地良い。何より嬉しいのは、人間とは、かくも物語を欲する生き物だということ。語り継がれてきたもの、零れ落ちてしまったもの。広大な砂浜で、そんな物語の欠片を拾い集める宝探しの情景を想起した。

2018/12/12

sin

怪奇譚?いや奇譚集であろう。「物語の精髄は本書の小品のうちにある」と自負されるだけあって、余分な肉を削ぎ落とされたそれぞれの文章は、その短いセンテンスに数多ある物語の根幹を彷彿とさせる。謂わば物語が形造られる前の原石が納められた一冊である。

2018/08/26

かりさ

単行本の装丁も素敵でしたが文庫も綺麗。ということで再読。何度読んでもこの上ない幸福に満ちる古今東西の書物から選書された92篇の怪奇譚集。ゆるやかに流れる時間の中夢か現かふわふわと漂う読書でした。一篇一篇がとても短くさらさらと読めるかと思いきや、摩訶不思議な物語たちに心奪われいつまでもそこに留まり離れたがらないほどの魅力溢れるお話たちばかり。ここからまた読みたい書物が広がります。朝吹真理子さんの解説もとても素敵です。

2018/10/08

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