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舞踏会へ向かう三人の農夫 上 (河出文庫 ハ 10-1)

舞踏会へ向かう三人の農夫 上 (河出文庫 ハ 10-1)

舞踏会へ向かう三人の農夫 上 (河出文庫 ハ 10-1)

作家
リチャード・パワーズ
柴田元幸
出版社
河出書房新社
発売日
2018-07-05
ISBN
9784309464756
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舞踏会へ向かう三人の農夫 上 (河出文庫 ハ 10-1) / 感想・レビュー

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えりか

みすず書房から出ていた単行本が河出で文庫になった。嬉しい。表紙は1914年に撮られた写真である。この写真に写っている三人の青年は否応なしに戦争に巻き込まれていく。話は、彼ら三人、写真に魅せられた私、赤毛の女を追う記者のピーター・メイズと三パートに分かれ、それぞれの視点によって語られる。複雑に入り組んだ人物たちと、ユーモア、そして多量な蘊蓄が読み手を楽しませてくれる。過去から現代へ、または現代から過去へと遡ることで、戦争が時代や個人に与えた影響が浮き彫りとなっていくようだ。メイズパートが面白い。下巻へ。

2018/07/09

かわうそ

読むのにめちゃくちゃ時間かかってます。三つのパートに分かれて少しずつ全体の絵柄が完成しつつある…と思っていいのかな?

2018/08/17

おおた

中盤までは全員にピントがあっているようで、それぞれに区別をつける意義を感じられないくらい眩しい。一人退場したあたりから世界が動き出すように思う。ディエゴ・リベラ、アウグスト・ザンダー、サラ・ベルナールら歴史上の芸術家がフィクションの登場人物に絡むことで世界観に説得力をもたせ、それ以上に芸術家たちによって世界が動くきっかけが作られる。ただ、登場人物たちが揃いも揃って躁的で疲れる……。上巻時点では3つの舞台が収束する気配が微塵もないのだけどどうなるのかな?

2018/07/28

tokko

様々な登場人物が出てきて宙に舞った物語がだんだんと形作られていく。ザンダーの写真とその被写体となった三人の青年、女を探すメイズ、複雑な挿話が幾重にも重なって繋がっているようで繋がり切らない、そのもどかしさが面白い。この後それぞれのパートはどこへ向かうのか気になります。

2018/07/23

ヘラジカ

初のパワーズだが思ったよりも読みやすい。百科全書的な小ネタをぶっ込んでくるところはピンチョン的。あれよりは相当マイルドで優しいけれど。20代で稀なるスゴイ作品をものしたところもピンチョンを想起させる。上巻は「レナード」とのやりとりが面白すぎてクスクス笑ってしまった。作品自体の感想は下巻にまとめて。

2018/07/05

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