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邂逅: クンデラ文学・芸術論集 (河出文庫)

邂逅: クンデラ文学・芸術論集 (河出文庫)

邂逅: クンデラ文学・芸術論集 (河出文庫)

作家
ミラン・クンデラ
西永良成
出版社
河出書房新社
発売日
2020-03-05
ISBN
9784309467122
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ジャンル

邂逅: クンデラ文学・芸術論集 (河出文庫) / 感想・レビュー

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スプーン

評論はそれ自体で既に芸術である。 私は自身の書こうとしている「評論論」が芸術足り得ない事を自覚しているので、筆を汚さず、一言で、このレビューを締めたい。「読むべし」。

2023/05/04

松本直哉

生誕百年のクセナキスを祝ってクンデラのクセナキス論を読む。ソ連によるチェコ侵攻に弄ばれる自らの運命に、ギリシャでの戦争で顔の半分を失う作曲家のそれを重ねつつ、西欧音楽の相続を拒否するかのような彼の音楽に慰藉を感じる作家の筆致は温かい。その理由は、彼がクセナキスの音楽のなかに反(anti)=音楽というより原(archi)=音楽、近代西欧の音楽が聴き逃してきた原初の響き、人間のちっぽけな主観や感情から解き放たれた音を聴いたからなのかもしれない。「私の初恋」という表題のヤナーチェク論も心に残る。

2022/06/22

A.T

1929年生まれのチェコスロバキア人のクンデラがさまざまな文学、映画、音楽、歴史を俎上に乗せて移ろいゆく現代を捉えようとした批評集。20世紀の2度の大戦をくぐり抜け平和が訪れたと思いきや、ドイツ・オーストリアからソ連に支配者が交代しただけで、共産主義に自由を奪われ、祖国チェコスロバキアから亡命、次はフランス人として生きる中、何を軸に考えるのか。ヨーロッパという激動の世界を想像させてくれる。→

2020/06/07

美東

原題は”Une rencontre" あいにくフランス語は解さないが、「出会い」という意味だそう。それをわざわざ「邂逅」という難し気な邦題にしただけあって難解な文章であった。それでも音楽論についてはベートーヴェン、クセナキス、ヤナーチェク、シェーンベルクなど個人的に馴染み深いものだったのでそれなりに共感できたが、文学論となるとドストエフスキー、カフカ以外は手付かずなのでお手上げである。

2023/11/05

ハルト

読了:◎ ついていけず、なかば置いてきぼりになりながら読みました。クンデラの、文学・芸術論。邂逅というタイトルのように、クンデラが出会い感銘を受けた作品について書かれている(はず)。とりあえずクンデラ作品をあらためて読んで、再度挑戦したいです。

2020/04/29

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