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東欧怪談集 (河出文庫)

東欧怪談集 (河出文庫)

東欧怪談集 (河出文庫)

作家
沼野充義
出版社
河出書房新社
発売日
2020-09-08
ISBN
9784309467245
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東欧怪談集 (河出文庫) / 感想・レビュー

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星落秋風五丈原

東欧はドラキュラ伝説が有名だ。しかしそればかりではない。決闘で今際の際に相手から「自分の剣はテート・フゥルクに持ち帰って欲しい。そして百回のミサをあげて欲しい。」と頼まれたので律儀にその場所へ向かった騎士団長は、一夜にして恐ろしい経験をする。『サラゴサ手稿』かつてファウストが悪魔といたと言われる伝説の館に貧乏な大学生がやってきた。人間何でもいい気になりすぎるもので、もっと金が必要になった学生は、ある恐ろしい企てに手を染める。『ファウストの館』いやぁ、悪魔に勝とうとしちゃいけませんぜ、旦那。

2020/11/01

SAT(M)

怪談集シリーズの東欧編。暗さや異形さが特に強く出ている作品が多く、あとがきにも書いてある通り東欧と怪談は相性がいいのだなと思った次第です。フリジェシュ「ドーディ」:“悪い子”に大事な思い出の一つ一つを差し出していく子供が健気で不憫で‥。コワコフスキ「こぶ」:ポーランド版ジキルとハイド。ただ、正気の側がなされるがままになっている東欧風?。クリセオヴァー「生まれそこなった命」:家に付属する恐怖、性と生と死、老人が語る過去の凄惨な事件、という要素が組み合わさることで、不気味な密閉空間が立ち上がってゆく作品。

2020/10/26

山田

掲載する順番にもよるのか?和訳した人との相性なのか? 1話目で躓いた。騎士団の専門用語やら、変な口語訳っぽい流れでウンザリ。でも、その後の各国の怪談は割とスンナリ読めた。 キリスト教圏に「霊」は出ないと思っていたので、この本は楽しめた。まあ、怪談は必ずしも「霊」が原因では無いのだけど。チェコ、ハンガリーの吸血鬼系はもちろんのこと、ユダヤの怪談を読めたのは嬉しい。

2020/10/14

timeturner

納得と満足のいく作品ばかり。チェコの怪談はプラハという舞台がもうずるいよね。1995年初版ということは、グラビンスキ、コワコフスキ、キシュ、ペトルシェフスカヤの本が日本で刊行されたのはこの本の影響もあるのかな。もっと色々な作家を紹介してほしい。

2020/11/10

オイコラ

東欧というと吸血鬼のイメージもあるからか、なんだか暗くて薄ら寒くておどろおどろしい雰囲気の寂れた城館とかを思い浮かべる。そういうつもりで手に取ったが、そういうのとはちょっとちがう。自分は怪談というと死者の恨みとかそういう原因のあるものを想像するが本書はそういう怖さはない。宗教的な知識がないと理解出来なさそうなのもあるし、「静寂」なんかは怪談なのか?と思ってしまう。バラエティにとんでいるし、先入観もあるとはいえ暗く寂しい感じは味わえるし、異文化だなあ、と感じられる短編集である。

2020/10/10

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