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学校では教えてくれない生活保護 (14歳の世渡り術)

学校では教えてくれない生活保護 (14歳の世渡り術)

学校では教えてくれない生活保護 (14歳の世渡り術)

作家
雨宮処凛
出版社
河出書房新社
発売日
2023-01-21
ISBN
9784309617473
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学校では教えてくれない生活保護 (14歳の世渡り術) / 感想・レビュー

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けんとまん1007

ほんの一部分しか知らない生活保護の仕組みと実態。自分自身が、もっと関心を持って調べればいいのだと思う。ただ、それ以前に、この本に出合えてよかったと思う。そもそもの制度自体の目的、それと乖離している部分だけがメデイアにのる。もちろん、それがいいということではないが、もっと伝えることがある。それにしても、この国は、何と心が貧しい国になってしまったのか。一部のことを、あたかも全てのようにバッシングして、憂さ晴らしをする人や政治屋。自分の感性を磨いて、しっかりと考えていきたい。

2023/05/17

すだち

生活保護は個人だけの問題ではなく、治安維持にも繋がる。極限まで困窮した時、生活保護がなければ窃盗や詐欺、何でもありの社会になってしまうかもしれない。役所の水際作戦で却下されたら、申請する方法も知らなかったら、餓死か自殺かホームレスか刑務所か。嘱託殺人も実際にある。公的なお金をもらうのは厳格な審査が必要なのは仕方ないがその状況になったとき、携帯も友人も頼れる身内も多分ない。単身の保護費は生活扶助、住宅扶助込み約13万円、車、家は必ずしも手放さなくていい、扶養照会(親族への連絡)は拒める場合も。知るは備え。

2024/01/31

ちえ

著者がコロナ禍を経て改めて書いた14歳へ向けた生活保護の本。(コロナ禍で保護の受給者は増えている)と思っていたが逆に減っていたと知り驚く。日本はコロナで苦しくなった人への支援として「総合支援資金」「緊急小口資金」等を打ち出してきたが、それはつまり借金させたということ(そして今、返せなくている人が増えている。)韓国やドイツの生活保護制度にも言及されている。韓国では生活保護制度を見直し、単給でそれぞれの扶助をばらばらに使えるようにしたことで利用者が増え相対的貧困率が下がっているという。↓続く

2023/04/04

まる子

新型コロナウイルスが蔓延して、倒産、失業はこれまでより増え、炊き出しに並ぶ人は増えているのに、生活保護申請は数パーセント増えただけ。持ち家、車があったら受給できないという思い込み。その思い込みが自殺ならまだしも(良くないけれど)、殺人にまで至ってしまう。終身雇用は古い昔の話で、これからは、いつ自分ごとになるか先のことは見えないからこそ、中高生はもちろん、大人も読んだ方がいい本だった。

2023/01/27

Mc6ρ助

『意外だったのは、扶養照会の廃止を求める声が一部役所の職員からも寄せられたことだ。これまで、ほとんど援助が期待できない中でやっていた「無駄な仕事」がなくなる上、心ある職員の中には扶養照会が申請の壁になっていることに胸を痛めている人もいたのだ。(p200)』職務主義みたいに定義された仕事をこなすことに主眼をおくとなんのための仕事かが不明確となり、結果として不可解な世界が現出する。日本のコロナもみんなが自分の仕事をした結果(先の大戦の如き自分の大義に殉ずる暴走はないと安心する、時代に乗り遅れた爺さまがいる)。

2023/06/04

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