宇野亜喜良---少女画 六つのエレメント (らんぷの本)
宇野亜喜良---少女画 六つのエレメント (らんぷの本) / 感想・レビュー
kochi
〈図書館本〉少女画というと、おおた慶文やミュシャといった誰が見ても「かわいい」系が好きです。なので、宇野亜喜良、金子國義系は苦手だし、米倉「ドグラマグラ」を宇野亜喜良作と勘違いしたくらいだから、お恥ずかしい限り(でも、似てません?)。本書では資料編、インタビューなどが充実している気がします。中原淳一に影響を受けたとか、少女趣味への愛着の発露に混じって、寺山修司や横尾忠則、和田誠などとの交流などが、語られて、親の世代の人なのだと実感。
2018/01/06
藤月はな(灯れ松明の火)
宇野亜喜良氏の絵はどこか無表情なのに挑発的な気だるげな官能性溢れる人物像や禁忌的でエロティックな物語性があり、好きです。そして「新婦人」のデザインなどの今でも色褪せない美しさに吐息が出ずにはいられません。余談ですがこの本に収録されている絵を見ている時に東京事変のアルバム「大人」を聴いていたので「宇野氏の絵でこのアルバムの曲から得たイメージが見てみたい」とふと思いました。
2011/09/19
nyanco
宇野亜喜良さんの今までのお仕事について、意匠/装飾/細部/変容/連環/物語と6つのエレメントによって分析された本。江國香織さんと穂村弘さんの特別寄稿も面白かった。魅力的でエロティックで不思議な世界を描き続けていらっしゃる宇野さん。小さい頃は見てはいけない世界にドキドキ…1960年代に、こんなにもデザイン性の高いお仕事をされていたって凄い…。今見ても充分に魅力的なデザインで全く古さを感じず、新しさすら感じる。これからも益々のご活躍を期待しております。
2010/10/17
読み人知らず
おしゃれな本であるとおもう。越路吹雪さんとか、ポスターを見るとほんとにおしゃれ。宇野さんとのコラボレーションで双方がおしゃれになっていく。男性だけど女性的なエロスでした
2014/06/20
むつぞー
どこか物憂げな独特の雰囲気をもつ画家として有名だと思いますし、また名前を知らなくともその絵を観たことはあると思います。 その氏の画業を装飾性、物語性、細部といった切り口から紹介する他、雑誌での特集記事再録やエッセイ、対談なども収録しています。 できればもっと厚い本でも良かったのに…というのが本音。もっともっと絵が観たかったの。 でも内容的には満足なんですけどね。
2010/10/17
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