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古事記 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集01)

古事記 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集01)

古事記 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集01)

作家
池澤夏樹
出版社
河出書房新社
発売日
2014-11-14
ISBN
9784309728711
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古事記 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集01) / 感想・レビュー

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こーた

神話があり、系譜があり、歌謡がある。国を作った神々は、ときにわがままで嫉妬深く、しだいに人間臭くなってゆき、やがては人である天皇の系譜に組みこまれてゆく。国を統べる王の物語には、皇位をめぐる争いがあり、冒険があり、恋があり、そして破れ滅びた者たちへのレクイエムがある。膨大なかずの記憶と記録。口承によって伝えられたそれらを、文字に書き残してまとめる。書くために和語を生みだし、文字と音に意味を持たせて、物語を繋ぐ。この世界の創世とともに、文学も生まれた。くにの成り立ちを物語る、最初の日本文学。

2018/12/06

nobby

ストレートに古事記を味わえた満足度はかなり高い。イザナキとイザナミ、天照大御神と建速須佐之男命そして大国主神、ヤマトタケルなどバラバラだった逸話が繋がるのは興味深い。それにしても、神や皇達のエロに下品に何と自由奔放なことよ…四肢体幹にゲロ・クソ・血から国や神が生まれ、美しきは嫁に床に誘い醜女は追いやり祟られる(笑)その名前に生々しく含まれるのは性器まで…それでも三部構成での上巻にあたる神話・伝説が抜群に面白い♬神武から推古まで歴代天皇の系譜になってからの中下巻はだいぶ退屈して読み飛ばしたのはここだけの話…

2021/11/17

starbro

池澤夏樹=個人編集 日本文学全集全30巻完読チャレンジ第六弾です。第1巻「古事記」は図書館の予約に出遅れてようやく読めました。またこれで巡航速度となり、毎月1冊で完読可能ペースとなりました。古事記を読むのは高校生以来約30年ぶりです。上中下巻通して読むのは初めてで、池澤夏樹の訳も読みやすかったです。古事記の中には、八百万神の神と言うだけあって数多の神が溢れていました。現代においてもここ数年、「神」発言が多いですが、実はいにしえの時代と現代はつながっているのかも知れません。

2015/06/19

(C17H26O4)

『満点の感情「古事記」詩画集』を読む予習として、また、9月に旅行で奈良の大神神社(古事記に出てくる)を訪れたことをきっかけにして読んだ。積みっぱなしになってたのが読めた! いやあ、こんなに面白いとは。文体や名前の表記など読み易く工夫してくれているし、脚注がまた面白くて。天地の始まり、神々の誕生、国の形ができるまで。上中下巻、最後まで飽きることなく読んだ。神々の豪快奔放さ、生々しい恋の営み、展開の飛ぶような速さ、歌謡。日本最古の文学は野蛮、且つおおらかだった。 ※念のため……特に思想がある訳ではありません。

2022/10/08

KAZOO

池澤さん編集の世界文学全集が終わったと思ったら、日本文学全集を始めてくれました。久しぶりの文学全集です。全30巻楽しみです。古典から現代文学までを池澤さんの好みで選ばれています。第1巻目は古事記で池澤さんが現代語訳をしておられます。お父さんの福永さんも古典を現代語訳されていたので血は争えないものと感じています。

2014/11/19

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