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近現代詩歌 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集29)

近現代詩歌 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集29)

近現代詩歌 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集29)

作家
池澤夏樹
穂村弘
小澤實
出版社
河出書房新社
発売日
2016-09-24
ISBN
9784309728995
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近現代詩歌 (池澤夏樹=個人編集 日本文学全集29) / 感想・レビュー

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KAZOO

この巻は近代史以下ということで、詩を池澤夏樹、短歌を穗村弘、俳句を小澤實の各氏が選者となり解説なども書かれています。非常に多くの作者を選ばれているせいか一人の作品が少ないのですが様々な観点から楽しめていいのでしょう。とくに詩人では最後の谷川俊太郎、高橋睦郎、入澤康夫の詩は大長編です。短歌もいいのですが、俳句のやはり山頭火や西東三鬼のが印象に残ります。

2016/10/06

starbro

池澤夏樹=個人編集 日本文学全集全30巻完読チャレンジ第ニ十一弾です。ようやく70%迄来ました。私の人生でこれだけ沢山の詩歌を読んだのは初めてです。ほとんどが初読の詩人、歌人、句人なのでこういう機会は貴重です。石原裕次郎の「錆びたナイフ」が石川啄木にインスパイアされていたり、芥川龍之介の俳句に触れたり等、新たな発見がありました。ただ残念なのは、選考基準が池澤夏樹よりも以前(1945年)に生まれた人が原則のため、現代の若い文学者の作品が含まれていないことです。こんなところにも池澤夏樹の影響が出ています。

2016/11/05

スプーン

本と言うより「辞典」。今は主に短歌の辞典として日々使っています。選者は穂村弘さん。このシリーズはかなり信頼が置けます。

2023/01/22

ぐうぐう

『日本文学全集』第29巻はタイトル通り、近現代の詩歌が収められている。詩を池澤夏樹、短歌を穂村弘、そして俳句を小沢實がそれぞれ担当し、選んでいる。錚々たる詩人の名詩を読んでいると、ベストアルバムを聴いているとき特有の息苦しさを覚えた。ベストアルバムは、そのアーティストの代表曲だけが選ばれて収録されているので、聞き応えがありすぎて休む間がないのだ。だから、息苦しくなる。それと同じ気持ちにさせられた。ところが、短歌となると、とたんにその息苦しさがなくなるのが不思議だ。(つづく)

2016/09/29

fishdeleuze

池澤夏樹、穂村弘、小澤實が選者のアンソロジー。編集方針として池澤生年前までの作家を選出するというしばりゆえか、比較的評価の定まった作家が撰ばれているようだ。私は、詩はいくらか読むようになって、短歌はもう少し読みたいなと感じている。そして俳句はどう読めばよいのかわからないという状態で本書に臨んだ。結果、穂村の短歌と小澤の俳句は両者のアンソロジストとしてのバランスの良さと批評性にうなりつつ夢中で読んだ。詩は今まで読んだことがあるものが多かったように思うが、どうもくせがあるようだ。だが入門書として素晴らしい。

2017/02/25

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