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愛するということ 新訳版

愛するということ 新訳版

愛するということ 新訳版

作家
エーリッヒ・フロム
Erich Fromm
鈴木晶
出版社
紀伊國屋書店
発売日
1991-03-25
ISBN
9784314005586
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あらすじ

愛は技術であり、学ぶことができる――
私たち現代人は、愛に渇えつつも、現実にはエネルギーの大半を、
成功、威信、金、権力といった目標のために費やし、
愛する技術を学ぼうとはしない。

愛とは、孤独な人間が孤独を癒そうとする営みであり、
愛こそが現実の社会生活の中で、より幸福に生きるための最高の技術である。

◆各界の方々からのメッセージ


「愛」を、学術的に学ぶ本。
解剖・分解され、構築される愛のメソッド。
本能として持ち合わせた愛を、いったいどれだけ言葉で表せるのだろう。
愛されるのではなく、愛する技術とは? 生きるためのヒントがつまっている。

岡崎武志
現代は「愛」が消費材のように叩き売られる時代。
半世紀も前にフロムは、「愛」は「幸福に生きるための最高の技術」と断言。
その修練のために「信じる」ことの必要性を説いた。かくも「愛」は困難だ。

姜尚中
愛に飢えながら、愛を語りえないわたしたちの不幸。それは、愛が歪んだナルシシズムと利己心の別名になっているからだ。
愛するということは、自己への信頼と他人の可能性への信頼にもとづく最も人間らしい技術にほかならないことを知ったとき、愛は輝きを増し、そしてわたしの希望となった。本書によってわたしは救われたのだ。

菊地成孔
「愛ってこんなに面倒くさいものなの?」と思うでしょうけれども、こんなに面倒くさいんです。
あらゆる愛の実践が、歌の歌詞だけになってしまった現代に残された、今となっては喰えないぐらいにキツイ本です。
「ずっとそばにいるよ」とか「声聞けないと死にそうだよ」とかいった言葉に本気でグッと来るような人は、読まない方が良いかもしれません。

辛酸なめ子
愛に迷った時、求めても得られなくて絶望にかられた時、この本の愛についての理性みなぎる文章に触れるとたちまち精神が鎮静化します。

谷川俊太郎
『愛するということ』を、若いころは観念的にしか読んでいなかった。
再読してフロムの言葉が大変具体的に胸に響いてくるのに驚いた。
読む者の人生経験が深まるにつれて、この本は真価を発揮すると思う。

土井英司
人を動かす秘訣を学びたいなら、100冊のマネジメント本を読むより、このフロムの名著を読むといい。
たった一つの原則――愛とは対象の問題ではなく、愛する能力の問題である――を知るだけで、うまくいくはずだ。

夏木マリ
いくつになっても愛についてのメカニズムに答えはないと思っていた。
著者は「愛は技術だ」と言い切る。人を愛する技術。そういえば、こんな私も…、人を愛して隣人に優しくなれたような気もしている。
そんな時、自己成長を体感しているような気もしている。
「人を愛することは自分を知ること」 この本が明解に導いてくれた。

新浪剛史
本当の愛とは何かを考えれば、人生も、真に企業が歩むべき道も見えてくるのだと思います。

西村佳哲
人が人生を通じて触れつづけていたいものは愛、と語る言葉に時々出会う。
そうかもしれないと思うし、あまりに大事な話で、言葉にしたくないとも思う。
この本はそれを言葉にしているわけですが、生涯を通じて何度も読み返したい。そんな一冊です。

日野原重明
私は本書を読み、「技術を習得する過程として、1.理論に精通すること、2.習練に励むこと、3.その技術を習得することが究極の関心事にならなければならない」という言葉に接し、これが医学にも音楽にも通じることに気づき、強い感動を覚え、臨床医や看護・介護職の方々にこの本を読むことを勧めている。

松浦弥太郎
愛とは、自然と涙が流れること。愛するとは、すべてを信じることから学ぶ、工夫と発案に満ちた無償の生き方である。
本書は現代人が欲望と引き換えに失った、人間らしさに立ち返るヒントに満ちた一冊といえよう。

宮台真司
愛とは、
愛される〈体験〉ではなく、
恋に落ちる〈体験〉でさえもなく、
喜びを与える〈行為〉たるがゆえに、
磨かれるべき「技術」を要するという本書は、
何度読んでも、そう、そうだったはずだとの気付きをもたらす。

森まゆみ
初読の学生時代、私はカップルの片われで、「愛されること」ばかり考えていた。
結婚、出産、育児、離婚、市民運動、更年期障害、老いの自覚を経て再読し、この本が何百倍も広く深い、生きる意味を照らす鏡であると思えてきた。

山田太一
出回っている陳腐な愛で諦めている人に、修練を積めば、もっとましな愛、ましな人生、ましな世界を手にすることが出来るのではないか、といっている本です。

愛するということ 新訳版 / 感想・レビュー

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徒花

非常におもしろい。けど、タイトルとは裏腹にかなり本格派の哲学書なので、とっても抽象的で難解な言葉と文章をしていることは留意したほうがよい。また、随所にフロイトの提言およびそれに対する反論があるので、そこら辺の知識もあると読みやすい。ただ、最終章に限っては自己啓発的な内容になって平易ではある。すごく端的にまとめると「愛は技術であり、だからこそ人は『愛すること』を練習する必要がある」ということである。その方法を読んでみると、昨今話題のマインドフルネスに近いものがあり、これはこれで興味深い。

2016/11/26

藤井寛子

これを読んで思い浮かんで来たのはエリクソン。人生には8つの課題が与えられている。自分を知るということの大切さから自我同一性の確率という青年期の課題を思い出して、親密性の獲得という成人期の課題を思い出しました。今まで出来た好きな人、恋人を思い浮かべて愛とは何か?考えるよりもまず浮かんできたのは親や友達など身近な人と向かい合えているか?それに向けて自分を知っているかということ。そう考えると私は人を愛したことがないということに気づけた本でした。

2016/03/27

蓮子

十年振りにフロムの著書を読みました。本作は「愛するということ」がどういう事なのかを心理学的、社会学的に論じています。読んでいて目から鱗が落ちまくりでした。自分と本書を照らし合わせてみると私が持つ「愛」は貧弱で未熟な上に、フロムが言う所の「愛」とは程遠い事が解りました。「愛するということ」の技術の習得には規律、集中、忍耐、最高の関心が必要であるとフロムは言う。「たくさん持っている人が豊かなのではなく、たくさん与える人が豊かなのだ」「愛とは愛を生む力であり、愛せないとは愛を生むことができないということである」

2016/03/22

猫丸にゃん太

この本は真に愛するとは何かを論じた名著で、愛する事は情熱ではなく技術だと説く。ハウツー本ではなく本質的な思索なので、愛という概念の基盤に効き、愛から生じる問題に悩む方にはオススメである。大きく分けると(親子の愛)(異性愛)(自己愛)(全ての生命との愛)(神への愛)について文化的宗教的に興味深い思索を行い、愛する習練について最終章で触れる。全体的にフロイトの否定であると共に、孤独を埋める為に興奮による恍惚で完全な一体となると主張するバタイユとは異なり、フロムは個を維持しながら他と融合する事が愛だと説く。

2015/05/04

混沌

帯にある谷川俊太郎さんの言葉のとおりだと思って、最初はスラスラ読めたが、どこからつまずき始めたか…。何度か中断して、今日残りを読んだら、なんと、あとほんの少しのところまで来ていた。神への愛はもっともピンと来なかったな。また人生経験が深まったら読もう。きっとその日が来る。

2015/01/15

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