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脳はいかに治癒をもたらすか──神経可塑性研究の最前線

脳はいかに治癒をもたらすか──神経可塑性研究の最前線

脳はいかに治癒をもたらすか──神経可塑性研究の最前線

作家
ノーマン ドイジ
高橋洋
出版社
紀伊國屋書店
発売日
2016-06-30
ISBN
9784314011372
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脳はいかに治癒をもたらすか──神経可塑性研究の最前線 / 感想・レビュー

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syaori

この本が語るのは、脳は活動や経験によって「変化する能力」(可塑性)を持つのだということ。例えば脳の右手の動きに関わる部分が損傷しても、それ以外の部分を再配線、再組織化し失った能力を「再生」できるのだということ。この性質を活用して脳に変化をもたらす様々なアプローチが紹介されますが、パーキンソン病や自閉症など具体的な事例で示されるので、あっという間に脳の精緻で不思議なメカニズムの物語に惹きこまれてしまいます。小脳の三分の一を欠いても日常生活を送れるようになった事例があるなど、脳と体の可能性に驚くばかりでした。

2020/01/06

ばんだねいっぺい

音楽や光、低レーザーに歩行など、本書に紹介された事例が、もしほんとうに有効であるならば、より多くの人へ低価格&低リスクで届くことを望む。

2016/10/01

デビっちん

自己の活動や心理的経験に応じて、自らの構造や機能を変える神経可塑性が脳には備わっています。外部からエネルギーを加えるなどして脳のニューロンにおける配線の様態を変え、それによって治癒を促進する驚きの具体例がてんこ盛りでした。脳を変えることで、痛みがなくなったり、失われた機能が回復したり、自身では気づかなかった能力を発見したりといったことが実際にあるんです。身体が物理的にどうというのではなく、すべては脳の領域の中にある、ある部分が影響していたんですね。あの痛み、脳の中に混じったノイズが関係している?

2016/09/12

脳へ今までと異なる刺激を与えることで慢性の痛みを取り除いたり、視力を回復したり、、、表現悪いが脳を誤魔化すことで今まで違う回路を生み出し、治療するといったところか。治療の為の訓練ではあるが、逆に考えれば訓練次第で脳はなんでも出来るといえるのかも。神秘的で可能性を秘めた事象で今後の発展に期待したい。

2016/10/24

eirianda

とりあえず、太極拳して、毎日ウォーキングして、舌先を刺激して、モーツアルトのバイオリン聞いて……。脳卒中やら冠動脈やらアルツハイマーもこれから怖く無くなるといい。PoNSという舌を刺激するの欲しい。

2017/04/13

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